部屋の壁には 小さな額縁のヒマラヤの絵があって

大きな四枚綴りの シルクロードの地図もある



植村直己の冒険記も 星野道夫のエッセイも

僕の本棚にある



風は夕べも 僕のまわりで 流れてた

風は夕べも 僕のまわりで 遊んでた



むなしいもの 一つ 見つからないよと

さっぱりと 山の上から浮かんだ入道雲が言うんだ



帰り道に 僕は一つ

虫の死骸を踏んづけた



靴の底に 見ると
なぜか 僕の夢がひっついていた



僕にちなんだ 僕の夢が

必死に 靴底で ひっつかまっていた……