ひょうひょうと父は立ち上がり

子どもははしゃぎ通して

父の肩車にのる

~たかいたかい!~

部屋中を子を乗せた父は

夢酔い気分で歩きまわる

~たかいたかい!~

子は頭の上の天井を

父の肩の上から伸び上がって

面白可笑しくさわりたいのだ

天井すれすれに焦(じ)れったく

その小さな五本の指が くゆり くゆら わや と

もがくこともがくこと!



父の肩車の上で

子の眺めみる世界は広い

父は飽きるまで

~たかいたかい!~

と 春鳥のようにさえずり

部屋中を練り歩く



やがて父は疲れると

子を肩から下ろして

胸の真ん中で

抱きしめる



子は父の腕間から

二本の足を

ぶらぶらとさせる


足立区発~あこがれチュニング~ 真野まきやのブログ-111103_1238~01.jpg