靴磨きの少年たちが、
くずれたカエルのように寝転ぶ場所。
そこで 昼下がりは、
陽だまり一杯に手足を伸ばしている。


わたしはそこを通り過ぎる時、
無性に チャップリンウォークをしてみたかった。
そうすれば このアンデルセンの童話の世界にあるような、
額縁の絵の中へ はいりこめると思って。


言葉が尽きたところから……
なんとなく湧いてくる言葉を、
わたしはそれがまゆつばだと分かっていても、
探してみたくなる。


好い雲が出ている。
めまいするほど光輝く レンズ雲だ。
(風が駈けて、どんどん翔けて、
風が鳴る。 鳴る。
地図にのらない町の匂いを運んで……)