なんとも 迷惑な話だとは知っているのです

それでいて 迷惑をかけてしまうようなお話なのです

閉店まぎわの花屋に駆け込んでしまうのです

花のいい匂いで 胸をいっぱいにした

帰宅まぎわの花盛りの店員の娘さんへ

バラを一輪 おねだりしてしまう僕なのです

「やさしい娘さんよ さようなら! 」

「あなたを煩わすこの方のもとで うんとふとどきに咲いて見せますわ! 」

バラのたくらみなぞちっとも知らずに

僕は幸せそうに一輪のバラを手にした

淡いたそがれの華の河

娘さんだけがそこでの泳ぎ方をご存知です