【再会】
★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。
★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。
★「風船ウミウシ」→体を丸めて転がって移動する珍しい種族。「妹」が出会った「浦島太郎」は、実は玉手箱を開けて風船ウミウシに変身した元人間だった。
★「ターコイズブルーウミウシ」→おしゃれ金平糖ウミウシの恋のお相手。背中の突起したイボイボの先端を発光させる発光性のウミウシ。
★「イシガキ竜宮ウミウシ」→ウミウシながらウミウシが大好物。皆から恐れられている。
★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。
★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。
******
そのうちにイシガキ竜宮ウミウシにぶつかった丸いものが、
地面に潰れた状態からぐにゃぐにゃと左右にゆがみ直すようにして、起き上がった。
気がつくと、そこには「風船ウミウシ」がいた。
「ひどいぜ。オレを置いてっちまうなんてな」
懐かしい声だった。
「あなた、太郎さん! 」
「妹」は、森じゅうに響きわたる声をあげた。
「オレも確かに眠りこけていたのは悪いけどさ、普通クジラの口の中に仲間を忘れるかな? 信じられないぜ」
「ごめんなさい。本当にうっかりしてしまって。いろんなことがあったから、それでつい太郎さんのこと忘れてしまっていたのでした。悪気はないのです。ところで、太郎さん凄いじゃないですか。もう自由に「風船ウミウシ」として移動できるようになって」
「ああ、あのな、実はクジラの口の中から出ようとした時、声がしたんだ。その声が動く時は、ああしろ、こうしろって言うものだから、まあいい、と思ってやってみると、できたんだ。体を自由に動かすことができるようになった」
「きっと、ウミタマサマだわ……」
「妹」はじっと太郎を見返した。
イシガキ竜宮ウミウシは、太郎を森まで送ってくれたマッコウクジラが口に入れて運んで行った。
そのうちに、《星の船》に乗った「おしゃれ」たちが帰ってきた。
「兄」は帰ってくるなり、何を勘違いしたのか「妹」のそばにいた太郎に決闘を申し込んだ。
〈続く〉
★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。
★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。
★「風船ウミウシ」→体を丸めて転がって移動する珍しい種族。「妹」が出会った「浦島太郎」は、実は玉手箱を開けて風船ウミウシに変身した元人間だった。
★「ターコイズブルーウミウシ」→おしゃれ金平糖ウミウシの恋のお相手。背中の突起したイボイボの先端を発光させる発光性のウミウシ。
★「イシガキ竜宮ウミウシ」→ウミウシながらウミウシが大好物。皆から恐れられている。
★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。
★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。
******
そのうちにイシガキ竜宮ウミウシにぶつかった丸いものが、
地面に潰れた状態からぐにゃぐにゃと左右にゆがみ直すようにして、起き上がった。
気がつくと、そこには「風船ウミウシ」がいた。
「ひどいぜ。オレを置いてっちまうなんてな」
懐かしい声だった。
「あなた、太郎さん! 」
「妹」は、森じゅうに響きわたる声をあげた。
「オレも確かに眠りこけていたのは悪いけどさ、普通クジラの口の中に仲間を忘れるかな? 信じられないぜ」
「ごめんなさい。本当にうっかりしてしまって。いろんなことがあったから、それでつい太郎さんのこと忘れてしまっていたのでした。悪気はないのです。ところで、太郎さん凄いじゃないですか。もう自由に「風船ウミウシ」として移動できるようになって」
「ああ、あのな、実はクジラの口の中から出ようとした時、声がしたんだ。その声が動く時は、ああしろ、こうしろって言うものだから、まあいい、と思ってやってみると、できたんだ。体を自由に動かすことができるようになった」
「きっと、ウミタマサマだわ……」
「妹」はじっと太郎を見返した。
イシガキ竜宮ウミウシは、太郎を森まで送ってくれたマッコウクジラが口に入れて運んで行った。
そのうちに、《星の船》に乗った「おしゃれ」たちが帰ってきた。
「兄」は帰ってくるなり、何を勘違いしたのか「妹」のそばにいた太郎に決闘を申し込んだ。
〈続く〉