ドラマチックな出会い
「電車男」という本が売れているそうだ。映画化も検討されているという。内容は、電車内で暴漢にからまれていた女性を救った純情な男の物語。彼女をデートに誘いたいが、どうしていいのかわからない、と2ちゃんねる掲示板で相談する男。掲示板では優しく男にデートの誘い方を伝授する者、男の純情を馬鹿にする者などが次々に書き込んでいく。男はそれらを参考にし、ついには彼女と結ばれた、という話だ。事実性が高いらしく、なかなかネット上で書き込みをした者たち(著作者)に無断で製本され、他人のフンドシで相撲を取り金儲けする汚い連中の出版した美しい物語だ。
こうした劇的な出会いとは、そうそうあるものではない。ましてや暴漢に襲われている女性が自分好みの綺麗な女性だったなどという場合は奇跡だろう。
赤い糸症候群という言葉がある。女性は潜在的にそうしたドラマチックな出会いを求めているということだ。そこには相手の容姿だとか金銭的な打算だとかが吹っ飛ぶようなトキメキがある。
僕にもたった一度だけ、そんな出会いがありました。
以前、路上で揉みあっている男女を発見したのです。
ピアスを顔に7万個くらいつけたハナクソのような男が「おまえよォ、ふざけんなよッ!」とか言いながら女の子の腕をつかんでいました。フザケてるのはオマエだ。
そして、男に襲われている女の子がかなりかわいかった。アイドル並といっても過言ではなかった。松浦あややと浜崎あゆみのいいところだけを練炭であぶりだしたような容姿でした。
非力ですが、こうした現場を見過ごせない僕は、駆け寄って言いました。
「なにやってんだ、お、おまえ。女の子に対して!」
こうカッチョよくセリフをキメた僕です。
その男女は同時に僕を見ました。女の子の瞳はうるんでおり、僕に対するSOSを発しているのだと確信しました。
この子は雨に打たれる仔猫のように僕の助けを求めている!
もう僕はこの子のために一生を捧げる!
僕らのウエディングロードは今まさに敷かれたのだ!
ハネムーン、エーゲ海を望むホテルの窓、でもあんな海より、君のほうが48倍くらい綺麗だよ、照れるてうつむくあゆみ(仮名)、そんな彼女を抱き寄せて唇を奪う僕、華奢だけどたわわに実ったあゆみ(仮名)の乳房、そして柔らかな茂みの中にひそむ彼女の秘所を優しく、時に激しく愛撫する僕。そしてついに結ばれるふたり、徐々に激しさを増していくあゆみの眩しげな肢体、そして声・・・・・・。
こうした情景が瞬時にブワーーーッと僕の脳内に浮かびあがった。いま行動を起こさずしていつロマンスが獲得できるというのか。ロマンスの神様きっとあなたを感じてる広瀬香美。
僕は叫んだ。
「とにかくこの子から手を離せ!」
すると、
「ハァ? テメー正義の味方かよ。ウルトラマンかオメーは」
と男が吐き捨てるように言った。
そして驚いたことに女の子も
「あんたバカ? 個人的なことだから。邪魔しないでくれる?」
と冷めた声でいうのです。
どうやらただの痴話ゲンカだったようで、僕の正義感は空振り三振バッターアウツ清原そんなんで年俸4億かよ状態です。
「すいません・・・・・・」
僕は謝ると同時にいたたまれなくなり、走り出しました。
背後から男の声が聞えました
「あっひゃっひゃ! あいつ、3分どころか3秒で逃げてったぜ」
「ダッセーウルトラマン。超ウケるんだけどー」
女の子の笑い声も聞えてきました。さっきまでの血をみるような争いはなんだったんだよ。今度会ったら煮るぞ、オマエら。
どうやら僕のプロポーズは、まだまだ遠いようです。
こうした劇的な出会いとは、そうそうあるものではない。ましてや暴漢に襲われている女性が自分好みの綺麗な女性だったなどという場合は奇跡だろう。
赤い糸症候群という言葉がある。女性は潜在的にそうしたドラマチックな出会いを求めているということだ。そこには相手の容姿だとか金銭的な打算だとかが吹っ飛ぶようなトキメキがある。
僕にもたった一度だけ、そんな出会いがありました。
以前、路上で揉みあっている男女を発見したのです。
ピアスを顔に7万個くらいつけたハナクソのような男が「おまえよォ、ふざけんなよッ!」とか言いながら女の子の腕をつかんでいました。フザケてるのはオマエだ。
そして、男に襲われている女の子がかなりかわいかった。アイドル並といっても過言ではなかった。松浦あややと浜崎あゆみのいいところだけを練炭であぶりだしたような容姿でした。
非力ですが、こうした現場を見過ごせない僕は、駆け寄って言いました。
「なにやってんだ、お、おまえ。女の子に対して!」
こうカッチョよくセリフをキメた僕です。
その男女は同時に僕を見ました。女の子の瞳はうるんでおり、僕に対するSOSを発しているのだと確信しました。
この子は雨に打たれる仔猫のように僕の助けを求めている!
もう僕はこの子のために一生を捧げる!
僕らのウエディングロードは今まさに敷かれたのだ!
ハネムーン、エーゲ海を望むホテルの窓、でもあんな海より、君のほうが48倍くらい綺麗だよ、照れるてうつむくあゆみ(仮名)、そんな彼女を抱き寄せて唇を奪う僕、華奢だけどたわわに実ったあゆみ(仮名)の乳房、そして柔らかな茂みの中にひそむ彼女の秘所を優しく、時に激しく愛撫する僕。そしてついに結ばれるふたり、徐々に激しさを増していくあゆみの眩しげな肢体、そして声・・・・・・。
こうした情景が瞬時にブワーーーッと僕の脳内に浮かびあがった。いま行動を起こさずしていつロマンスが獲得できるというのか。ロマンスの神様きっとあなたを感じてる広瀬香美。
僕は叫んだ。
「とにかくこの子から手を離せ!」
すると、
「ハァ? テメー正義の味方かよ。ウルトラマンかオメーは」
と男が吐き捨てるように言った。
そして驚いたことに女の子も
「あんたバカ? 個人的なことだから。邪魔しないでくれる?」
と冷めた声でいうのです。
どうやらただの痴話ゲンカだったようで、僕の正義感は空振り三振バッターアウツ清原そんなんで年俸4億かよ状態です。
「すいません・・・・・・」
僕は謝ると同時にいたたまれなくなり、走り出しました。
背後から男の声が聞えました
「あっひゃっひゃ! あいつ、3分どころか3秒で逃げてったぜ」
「ダッセーウルトラマン。超ウケるんだけどー」
女の子の笑い声も聞えてきました。さっきまでの血をみるような争いはなんだったんだよ。今度会ったら煮るぞ、オマエら。
どうやら僕のプロポーズは、まだまだ遠いようです。