17時から予約した有形文化財ツアーに参加するためフロント前に
集合。お仲間は大人5人の家族連れでした。
まずは応接室へ
写真は窓ガラスに吸い寄せられて、室内は撮っていません(~_~;)
この階段はお客さんと料理を運ぶ従業員が同じ階段でかち合わないよに分けて
利用したものだそうです。
ちなみに、日本の宿の階段が狭くて急なのは着物を着た時の足の運びに合わせた
ものなんだそうです。なるほど!!
「天井を見て下さい。これは鶉天井と言って鶉の羽の模様に似ているから
そう呼ばれたものです。屋久杉にしかない模様です。」
で、エレベーターで3階に上がって大宴会場「紫檀の間」(100畳はありそうな)へ。
廊下も凄い!
なぜ、紫檀の間かというと紫檀の1本柱が2階から伸びているからだそうです。
東南アジアから船で運んできたとか!!
「この他にも皆さんのお部屋にも素晴らしい文化財があるんですよ!」と見せ
られたカタログの写真に「あれっ?見たような・・・」と思ったら
露草の障子でした。富士山と投網の曲線が凄い技術だそうで、なんと貴重な
部屋に泊まらせて貰っているのだろう?!と感激。
ここだけでなく、各部屋の組木細工は職人たちが競って作り上げたものなんだ
そうです。
宴会場の椅子に座って初めて見える廊下の飾り細工。
本当に隅々まで職人の技が光ります。
そして本館2階の廊下から見える洋館の屋根はなんと鉄瓦で上に紅がらを塗っている
そうです。鉄瓦は富の象徴だったそうです。
総工費は今のお金にして2~30億円だそうです!!
初代が鉱山王で莫大な富を築き、自宅と客人をもてなすために建てた施設だそう
です。
いや~昔のお金持ちは桁が違います。
地元にもたくさんの功績を残した方だったので戦争中も鉄瓦等の強制供出を
免れたそうです。
もっとゆっくり見て回りたかったのですが、すぐ夕食になってしまいました。