北欧神話Norse mythology
ゲルマン神話の一種。キリスト教化以前のスカンディナヴィア人が有していた土着の神話。口伝えで伝承されていたものが13世紀頃に記録され成立。
1. 主な編纂者と代表作
・スノッリ・ストゥルルソンSnorri Sturluson, 1178/79-1241
アイスランドの詩人・政治家・著述家
『エッダ』『ヘイムスクリングラ』
・サクソ・グラマティクスSaxo Grammaticus, 1150-1220
デンマークの歴史家
『デンマーク人の事績』
2. 世界観の特徴
・9つの世界 アースガルズ(アース神界)、ミズガルズ(人間界)など
・3つの超自然的存在 アース神族&ヴァン神族vsヨトゥン
・神々、人間、怪物、巨人(小人)の入り乱れるスペクタクルな世界観
・世界の始まり
世界の始まりは火と氷。ムスペルヘイム(炎の世界)とニヴルヘイム(氷の世界)。両界が交わり、様々な有機物が産まれる。
・終末
ラグナロクRagnarok 善と悪の世界最終戦争。
3. 現代への影響
・曜日 火曜日Tuesday→テュールの日, Wednesday→オーディンの日, Fryday→フレイヤの日, Sunday→ソールの日
・文芸
リヒャルト・ワーグナー『二―ベルングの指輪』
トールキン『指輪物語』
⇒近代以降の文化に大きな影響