
俺の名は鈴木良太45歳、いまだ独身。
そうそれには、訳がある。
あれは、20年前に、一途に愛してた
唯一の彼女と別れたからだ。
別れた理由は、というと、たわいもない事だったが、、、
彼女には、何の落ち度も決してなかった。ただ、ただ、可愛くて優しくて、、、
いや、優し過ぎたのかもしれない。
その彼女に甘んじた、俺が、堕落して、
生活も、社会にも、渡り歩けず、
1人落ち込んで、悩むだけ悩んで、
彼女を支えていく自信がなくて、
劣等感の固まりで、、、
いわずとしれた、駄目男だったわけだ。
あれから、20年、、、
彼女とは、一切、逢うことは、なかった、、、
そんなある日の事だった。
鈴木良太「今日も難儀な仕事が終わって
帰ったら、完ビール飲みながら、
YouTuberでも見て、眠ったら、
飯くって、風呂入って、、、
そして、また、仕事、、、
鈴木良太「ハァ~、毎日、毎日、
刺激のない、孤独なつまらない人生だなっ!
と、いつものように、コンビニに、
完ビールを買いにいく途中で、、、
鈴木良太「ハッ!?
あれは、あの女性は!?
どこかで、、、
まさか!?
藍子!?
思わず俺は、20年前に別れた彼女、
藍子であろう女性に、声をかけた。
鈴木良太「藍子だろ?
藍子「ハッ!?
良太!?
鈴木良太「久しぶりだなっ!
藍子「そうだね
鈴木良太「久しぶりに逢えて嬉しいよ~
藍子「本当、久しぶりだね。
鈴木良太「実は、俺、、、
いや、あの頃は、本当に、俺が悪かった! 、、、、
で、なんというか、、、
その、、、
今でも、藍子の事が好きなんだ。
藍子「困る、、、
鈴木良太「何でだよ!!
藍子「私、今は、もう結婚して、
子供もいるのよ~
鈴木良太「えっ??
そんなぁ~、嘘だろ?
藍子「嘘じゃないよ!
だから、良太とは、やり直しは、
出来ないよ!
実は、それから、何年後かに、わかる事だけど、藍子は、嘘をついてたのだ。
俺とやり直すのを断る口実に。
結婚など、してはなかったし、
子供もいなかった。
強引に、俺は、藍子の手を握ったが、、、
藍子「やめて!! 嫌!!
鈴木良太「何でだよ?
藍子の事、愛してるんだよ!
藍子「駄目だよ!
私、そんな気ないから~
そうして、結局、、、
それっきり、、、
彼女とは、また、逢うことは、
なくなっていた。
俺は、悔しさで、不甲斐なく、
怒りを感じていた。
やはり、どうしようもない男で、
駄目男だよ。
あ~、もしも、タイムマシンが、
あったなら、過去に、戻って、
また、藍子とやり直したい。
今の俺なら、藍子の事を、大事に、
支えてあげられるのに、、、
それから、、、、
無情にも、、、、
ただ、ただ、、
彼女の事を思いながら、、
時が、時が、過ぎていった。
気がつけば、、、、、
俺も還暦。
きっと、あなたに、、、
また、逢えたなら、、、
もう、わがままに、君を強引にしたりはしない。
ただ、君と、逢って、話せるだけでいい。
君と、ただ、逢って話せるだけでいい。
、、、、
!?
奇跡が起きた!!
職場で、いつものように、
作業をしてると、、、
そこに、願ってもいない藍子が、、、
藍子が、現れたのだ!
鈴木良太「藍子!!
藍子「良太!?
鈴木良太「あの時は、ごめんね。
無理に、藍子の事、、、
藍子「いいのよ、もう、昔の事は、、、
鈴木良太「そうだ!?
だいぶ、遅くなったけど、、、
結婚おめでとう~
悔しいけど、
幸せになってるのかな?
藍子「えっ?
私、独身だよ~
鈴木良太「そんなはずは、、、
確かに、結婚して、子供がいると、、
藍子「あ~、あれね!
あれは、嘘だよ!
鈴木良太「えっ?
ひどいよ!!
嘘つくなんて!
藍子「ごめん、ごめん、
だって、良太が、強引だったから~
鈴木良太「そうか、俺が悪かったよ
俺のわがままで、、、、
藍子「本当だよ!
鈴木良太「謝るよ!このとおりだよ~
藍子「許してあげる!
2人「ハッハッハッハッ!!
その後、、、
しばらく、時が経ち、
俺は、ただ、ただ、
藍子と、逢っては、たわいもない話をしたり、昔話に話を咲かせた。
ただ、藍子と、こうして、逢って
話せるだけで、幸せだった。
幸せな時間が、過ぎていった。
それから、3か月程たって、、、
鈴木良太「また、あの頃みたいに、
お付き合いできたら嬉しいけどなぁ~
藍子「えっ?
鈴木良太「いやいや、冗談だよ!
ごめん!また、わがまま言って!
謝るよ、このとおり!
藍子「冗談なの??
鈴木良太「えっ?、それって、、、
藍子「確かに、60のおばさんなんて、
興味がないよね~
鈴木良太「そんな事は、ないよ!!
藍子「もう、私も若くないから~
良太は、若くて、美人で可愛い人と、
結ばれた方がいいよ、、、
その時、俺は、思わず半ば強引に、
藍子にキスを、した。
藍子「、、、、、
鈴木良太「俺は、今でも、藍子の事を
愛してるよ!
藍子「でも、、、
鈴木良太「俺と、また、正式に、
付き合ってくれ!
、、、、
いや、、、
付き合って下さい!
藍子「本当に、私でいいの?
鈴木良太「本当だよ!
藍子を愛してる!!!
藍子「わかった!
それからというもの、
幸せな時間が、刻々と、過ぎてった。
時には、喧嘩もしたけど、
でも、2人は、愛しあっていった。
来世も、きっとあなたと、、、
鈴木良太
鈴木藍子
完