冬の小倉の名物重賞で、近年はフェブラリーSの同日に施行されている。昨年のスティッフェリオを始め、一昨年のトリオンフや16年のアルバートドックなど、その後も重賞戦線で活躍していく馬は多く、目立たない裏開催ではあるが見逃せない一戦だ。
1.距離短縮組が中心
中京開催だった10年を除いた過去9年で、今回距離延長の馬が[1-2-3-34]で複勝率15.0%、同距離の馬が[0-1-0-19]で複勝率5.0%と不振なのに対し、今回距離短縮の馬は[8-6-6-61]で複勝率24.7%。
2.小回り実績
過去9年で連対した延べ18頭中、13頭には3勝クラス(1600万下)を小回り・内回りコースで勝ち上がったか、もしくは既に小回り・内回りのオープンで連対した実績があった。中には、広いコースで3戦連続の大敗から一変したクインズミラーグロ(15番人気2着)、6戦ぶりの小回りで6戦ぶりに好走したスマートギア(10番人気2着)など、小回り適性が発揮されて一変したケースも散見される。
3.差し有利の馬場
今年は、3週早く開催が始まったこともさることながら、悪天候が多く、小倉の芝は時計の掛かって差しが良く決まるようになっている。前週の1800m以上の芝レースで1角先頭だった馬が馬券に絡んだ例は1件。また、平均出走頭数12.6頭に対して、馬券に絡んだ馬の平均1角位置取りは7.3番手だった。
カデナは前走の中山金杯で11着に敗れているが、コース替わり初日で差しが決まらない馬場だったこともあり参考外としたい。今回は、昨年の小倉記念でメールドグラースに肉薄した好走実績もある小倉コースで、馬場も差しが良く決まる状態。巻き返しは必至だろう。