「共同通信杯・G3」(16日、東京)
葉牡丹賞3着からの巻き返しを狙うダーリントンホールは12日、初コンビを組むルメールが乗って美浦Wでフレッチア(5歳3勝クラス)と併せた。パートナーを2馬身追走する形でスタートすると、直線では内に潜って馬体を並べながら馬なりのまま併入した。感触を確かめた鞍上は、「フットワーク、反応とも良かった。少し行きたがっていたけど、コントロールも問題なく最後も伸びてくれました」と合格点を与えた。
とはいえ期待の大きい馬だけに、木村師はやや辛口のジャッジ。追い切りに関しては「力まず走れるかを注目していたが、アグレッシブながらも気持ちをキープしていたしうまくいった」と内容には納得していた。ただ、求めるレベルが高いだけに「馬体はデビュー前の方が良かった。成長過程でバランスが崩れたりしているけど、その先は良くなると思う」と、まだ成長途上という評価だ。今回は能力の高さだけで、結果を出すことができるか。そのパフォーマンスに注目だ。
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【クイーンC】ルナシオン、鞍上・ルメールが絶賛「めちゃくちゃ手応えいい」
「クイーンC・G3」(15日、東京)
大物候補の登場だ。ルメールを背にしたルナシオンは12日、美浦Wへ。ハウメア(6歳オープン)を2馬身先行させて駆け出すと、直線は内からじっくり並びかける。鞍上がガッチリ手綱を抑えながら、余力を十分に残したまま併入でゴール。5F70秒2-41秒5-12秒9に、初コンタクトだったルメールは「めちゃくちゃ手応えがいい。さすがはディープインパクト(産駒)。ポテンシャルは高そう」と手放しで絶賛する。
19年10月の新馬戦は上がり3F34秒3の末脚を発揮してV。藤沢和師は「時計じゃ測れない脚を使った」と目を丸くする。「使いだしを待った分、ここに来て成長が追いついてきた。いきなりオープンでも通用するよ」と自信満々。再び衝撃の追い込み劇を見せてくれそうだ。