「中学生の税についての作文」コンクール・最終審査会~納貯 | イイケン先生かく語りき

「中学生の税についての作文」コンクール・最終審査会~納貯


本日「中学生の税についての作文」募集の最終審査会が行なわれました。
主催する熊谷税務署管内納税貯蓄組合連合会会長挨拶(要約)から…


熊谷税務署管内納税貯蓄組合連合会では、「納税貯蓄組合法(昭和26年施行)」のもと、振替納税制度の普及拡大・期限内納税の推進・納税意識の高揚・税知識の普及等を目的とし、様々な活動を行っています。
このような趣旨のもと、子供たちの租税教育の一環として、
「中学生の税についての作文」の募集、コンクールを毎年実施してまいりました。

お蔭様で今年は、、
熊谷税務署管内で、4,899編もの貴重な応募をいただきました。
これは前年比102.6%増、熊谷税務署管内30校中100%、全校から応募を頂き、改めて皆様のご努力に感謝申し上げます。
昨年度の実績で全国第7位ですので
恐らく今年の結果は、全国でも間違いなく上位にランキングできるものと確信いたします。


たかだか400字の原稿用紙を3枚というものの、
中学生が真面目に、真剣に書いてくる作文を読みながら、
その優劣を決めなければならない審査は、誠に辛いものです。

「税金」という、それだけのテーマで、3枚もの原稿を書き上げる作業は、
私達大人でも、正直大変な事であります。
作品の中には、本当に感心する提案があったり、感動する文章があったりして、
私達大人が大いに反省させられることもあり、貴重な体験をさせていただいております。

しかし、毎年の審査時に感じる事は、中学生の作文の書き出しが決まって・・・、
「今まで税金のことはほとんど知らなかったが、今回初めて調べてみました・・・」

 中学生の無知を叱責するつもりは毛頭なく、
「税金」に関してほとんど教えてもらっていない、そのような無教育さに愕然とさせられます。

中学生にもなって、国を支える・国民の義務である「税金」を
しっかりと教えてもらっていない国は、恐らく日本くらいではないでしょうか。

税金やその仕組みを、十分レクチャーされずに世の中に出る子供たちを「可哀想」だと思います。

世の中、税金と無縁な生活などありえません。
「知らなかった。悪意はありません。」など不知では済まされません。
国を支える国民として、「税金」についての意識を育むことを教えずして、
何のアイデンティティと誇りを所持する事ができるでしょうか?

 将来を担う子供達の為に、
今こそ真剣に「租税教育」のあり方を見直す時期にきていると思います。

「租税教育」とは、学校だけの問題ではありません。
家庭と社会、学校が連携して子供達を導いてあげなければならない筈です。
「税金」を知らない子供達、下手をすると、「税金」を知らない大人達・・・、
今の日本はそんな状況になっているのかもしれません。

今後とも、私達納税貯蓄組合連合会は、関係団体の皆様とともに、
「税」を中心とした明るい社会を築くための活動をより一層邁進したいと存じますので、
ご支援ご協力をお願い申し上げます。


2010.9.16 熊谷商工会議所にて
熊谷税務署管内納税貯蓄組合連合会会長:飯島賢二氏挨拶