12・22 チベットの今 | 津田義信のブログ

津田義信のブログ

大阪府豊中市在住の津田義信(38)が、発信します。

今年も残すところ約2時間を切りました。
皆様如何お過ごしでいらっしゃいますか?

去る12月22日、私が代表を務めます市民団体「とよなか文化の輪」におきまして、
亡命チベット人であるケルサン・ドルジェ(ドルジィ)氏とチベット活動を以前からご熱心に勤しんでいらっしゃる あぼ ともこ 氏をナビゲータとしてお願いし、勉強会を開催致しました。



36名の方々、遠くは東京や名古屋からお越し頂き感謝致します。
また、今年3月にチベット中央政府 ツェリン・ワンチュク厚生大臣を大阪にお招きされた
雪の下の炎の会 代表の平岡 弘章 先生、豊中市会議員 北川 悟司 先生にご臨席とお言葉を賜りました。

チベットについて沢山の問題や伝えたいことがある中、3つのテーマを頂戴しお話し頂きました。

1、チベットの紹介・歴史・文化について
2、中国の政治倫理
3、日本におけるチベット問題の意味



主に歴史は近現代史を重点的にお話しなさいました。

・中国人民解放軍はチベットから外国人資本家から解放するという名目で、昭和24(1949)年侵略した。
この頃外国人はチベット国内でイギリス人2名のみで、これを描いたのは映画
セブンイヤーズインチベット(wikipedia)」であること。
・チベットは本来、ウ・ツァン、アムド、カムの3つから成る国で昭和24(1949)年以後、度重なる中国からの侵略によって、ひとつのチベットがアムドやカムが3つの省に併合されてしまったこと。

・人権侵害、教育を受ける権利の侵害、社会権の侵害を受けている。

・1950年ダライラマ14世がこれらの悲劇を国連に訴えるが、中国・チベット・インドで解決すべきと採択されたこと。

・1950年代~70年代まで文化やチベット仏教も否定され、差別や偏見だけでなく、殺戮・投獄や悩んだ末自殺された総数は120万人以上を数える。また、チベット仏教は虫の生命まで重んじる優しい教えであること。

・日本は2600年以上の皇統が続く歴史・伝統・文化があり、チベットも2000年以上続く国であること。



などをお話しされました。



ご登壇された後、あぼ ともこ氏のご提案で、チベット本土からインドへ亡命した子供たちの絵:絵本URL http://ehonkubari.exblog.jp/をご臨席頂いた方々に手で持って頂き、撮影致しました。※画像はプライバシー保護のため加工しております。


私自身、チベット人に対する非人道的且つ他国の伝統文化を汚す中国人民解放軍に憎悪を抱きますが、個々の中国人には憎悪はわきません。中には良い人も居るでしょうから。
しかし、先般中国による我が国の領土・領海侵犯は著しく多くなってきていることから、歴史・文化・平和を愛する我々日本人もチベットの末路と同じくするのではないかと危機感を抱かずにはいられません。我々日本人もチベットの人道的見地から憂うことも良いとは思いますが、我が事のように考える時期にきているのではないでしょうか?

ケルサン・ドルジェ氏は他のチベット人と同じく、平和裏にチベット問題の解決を強く望んでいます。

次回もケルサン・ドルジェ氏にお願いして、亡命したいきさつや命からがらインドへ亡命したことについてお話しして頂こうと考えております。また沢山の方々にお話しを聞いて頂き、チベット問題の世論の源泉として広げて頂きたく思います。
どうか宜しくお願いします。

皆様どうか、良いお年をお迎えください。

チベットのことをもっと知るには、
http://www.tibethouse.jp/ 【ダライ・ラマ法王日本代表部事務所】やwikipediaをご参照下さい。