◾️オハイオの友人が試乗して即注文
オハイオの友人が最近試乗して即購入することを決めたって連絡してきたe-MTBがAmflowというブランドのバイクです。
ドローンのトップ企業DJI社が昨年新たに参入して設立したブランドだそうで、電動アシストMTBをフレーム材質やコンポのグレード違いで2種類売ってます。
(ただし日本は未発売)
友人曰く、
「すごい! モーターが超強力だしバッテリーは800whもあってアプリでフルにカスタマイズ可能だし、バイク自体の軽量な印象が段違い。このバイクがゲームチェンジャーって言われている理由がよくわかった。」とのこと。
ちなみにこの友人、スペシャライズドのLevoとかトレックのフュエルとかe-MTBを何台も乗り継いでe-MTBのことをよく知っている人間です。
彼の動画です。
動画の中でちょっとした短い舗装路部分で22mph(35km/h)出てます。
恐ろしくパワフル。
アメリカでカーボン仕様を値引き込みで6100ドル(95万円)で注文したそうです。
うーん、Eバイクなのにジジイのターマックとほとんど同じ価格だ…
◾️スペックが圧倒的
興味を惹いたのでAmflowのサイトを見に行ってみました。
モーターは通常で105Nm、60秒間のブーストモードで120Nmものトルクで、ピークパワーは1000W、バッテリーは800whの大容量で航続距離は157km、完成車重量は19.2kgだそうです。
これがどのくらいすごいかを比べるために日本で198万円!で売ってるスペシャライズドのLevo3の数値を挙げていくと、モーターは50Nm、ピークパワーは320W、バッテリーは320wh、航続距離は不明(エクストラバッテリー付けて5時間のアシストが可能→100kmくらい?)、完成車重量は18.4kgです。
スペックが段違いなのがわかると思います。
おまけに価格は半額です。
スペシャライズドもこれじゃ勝ち目がないというのはわかっているようで、アメリカではLevo4を出してます。
スペックは、モーター111Nm、ピークパワー720W、バッテリー840wh、航続距離不明(3.56時間のアシスト)、完成車重量23.7kg、価格は15400ドル(240万円)です。
Levo4でモーターやバッテリーのスペックはAmflow並みになりましたが、航続距離は全く及ばず(157kmを3.56時間で走ろうとすると44km/hになってしまうから)、重量が5kgも重く、価格は天文学的です。
ちなみにAmflowの航続距離はフラットな舗装路面で80kgのライダーがエコモードでケイデンス65rpm、21km/hで走った場合とのことです。
つまり新型出しても競争力がないわけで、これがボッシュやシマノのシステムを使ってるメーカーならなおさらです。(例えばトレック)
Amflowはe-MTBの世界で圧倒的な性能で他メーカーを一気に時代遅れにしてしまったゲームチェンジャーです。
◾️こうやって市場は席巻されていく?
現時点で性能が圧倒的で、しかも価格は安いので他メーカーを選ぶ理由がありません。
他メーカーが追いついた頃にはさらに先を行ってるだろうし、もうe-MTBはDJIの独壇場でしょう。
同じことが自動車でも起きるか?
すでに中国ではポルシェ以上の加速性能でポルシェによく似たポルシェよりずっと安いEVが溢れていて、ポルシェを始めとした高級ブランドが苦戦中とか。
でもすごい加速性能なんて普通のユーザーには必要なく、必要なのは利便性と価格です。
その点では来年?出るBYDの軽EVのラッコが出来によってはゲームチェンジャーになりうると思います。
今の軽市場に胡座をかいている日本のメーカーが駆逐されないことを願います。
でもBYDのラッコ、ちょっと楽しみです。
性能良ければ娘に勧めようかな。

