◼️連絡は突然に

6月の台湾出稼ぎを終えた翌週、突然中国へ行ってくれないかという依頼が来ました。

ジジイ、基本いつでも暇(やることはいっぱいあるけど簡単に調整可能)なので、二つ返事で行きます!って返しました。

中国はちょっと前から短期訪問ならビザ免除となり再び気軽に行けるようになりました。

 

◼️合肥ってどこ?

行き先は合肥というところです。

どこそれ??

地図見たら南京と武漢の間にありました。

安徽省の省都だそうですが田舎の地方都市なんだろうなあ。

日本なら田舎の地方都市大好きなんですが中国の場合はインフラボロいからなあ…

 

その後現地の天候不順で日程変更になったあと出発の日が来ました。

 

◾️上海経由で向かう

日本からは上海まで飛んで、上海から新幹線に乗れば合肥に行けます。

今回も全日空より安かったので日本航空を利用しました。

食事がショボいのも相変わらず。

順調に上海に到着し、入国検査は待ち時間が長かったのですが手続きはスムーズに終了。

税関を出て出迎えの人と無事合流しました。

人民元を全く持っていなかったので空港のATMで現金をキャッシングしたのですが、なんとなく3000元引き出してしまい、出迎えの人に多すぎるって言われてしまいました。

確かに、大抵の場合WeChat payが使えるので現金は非常用でした。

失敗した…

結局現金を使ったのは最後に上海浦東空港でランチを食べた時だけでした。

(そこでもWeChat pay対応していましたが)

 

昆山で一泊して翌早朝、虹橋から新幹線に乗りました。

乗った新幹線はまだピカピカの新車で最終目的地が西寧というところでした。

西寧は青海省の省都だそうです。(って書いてたら、以前青蔵鉄道乗るために行ったことがありました。)

上海から西寧までおよそ2200km! 一体何時間かかるんだろう?

上海〜合肥間は時速348km/hで行きが2時間15分くらい、帰りが2時間かからずに到着しました。

そう言えば中国はクルマは右側通行なんですが新幹線は左側通行ですね。

台湾もそうでした。 なんでだろう?

 

◾️案の定ボロい

やっぱりというか予想通りというか、合肥は中国の典型的な地方都市でインフラはボロいです。

例えば水回り。はっきり言えばトイレです。

一応水洗なのはいいんですが、洋式がほとんど無く、しかもトイレットペーパーは流せないタイプ。

ホテルだけはマトモだったので絶対に外では用を足さないようにしてました。

他にも、歩道が段差だらけで危ないとか、モールがボロいとか…

 

あと、4つ星ホテルなのに朝食は中華オンリーでフルーツは冷えてないし、コーヒーはインスタントの甘いやつしかないし。

 

◾️試験場で試験を受ける

合肥駅到着後、仕事場へ向かいます。

行ったのはここ

 

 

新港試験場というところで江維汽車という商用車メーカー(最近は乗用車も出してる)のテストコースです。

テストコースとしては規模が小さく、また中国のテストコースあるあるですが、耐久信頼性のテスト路面が多く、商品性など繊細な評価ができる路面が非常に少ないです。

それでもやるしかないのですが。

 

初日はまずテストコースの安全講習と技量確認です。

講習自体は普通でしたが、講習後に内容に関するテストがあり、もちろん講習も含め全部中国語。 仕方ないのでテストは通訳さんに記入してもらいました。

午後からコースの見学後、実技試験です。

かなりオンボロのクルマ(左ハンドルMT車)でちょっとしたジムカーナコースを走り基準タイム以内でゴールすることが求められます。

ジジイ、もちろん一発合格しました。3回までトライできるというので残り2回はタイムアタックしてました。

 

◾️ハードスケジュール

翌日から2日間のテストで、スケジュールがものすごくタイトだったため、午前5時から業務開始、コースが閉まる午後7時半までほぼフルに仕事という、ジジイが現役だった頃にもなかなかないくらいのハードさでした。

 

◾️ジジイ、ホンダの中国専用車に乗る

テストで乗ったクルマです。

ホンダが中国専用で出しているEV車でS7というクルマです。

はっきり言ってカッコ悪い。

今中国では、大体どれもパナメーラとテスラを足して2で割ったような丸いクルマばっかりで、それらとは一線を画したかったのでしょうが、ゴテゴテしすぎ。

おまけに製造品質も低く、ボディのプレス面が綺麗にできていないし、段差も目立ちました。

でも、室内は広く装備類はテンコ盛りで、考えついたものは全部つけたって感じです。

タイヤは265/55R21というビッグサイズ。

サスペンションはフロントダブルウィッシュボーン、リア5アームマルチリンクの4WDです。

運転した印象は、ステアリング中立付近があいまいで可変ダンパーがついているにもかかわらず、良路で常にゴツゴツした乗り心地でした。

 

インテリアの質感はまあまあですがコントロール系がほぼ全てジジイが嫌いなタッチパネルです。 

いいんですけどね、勝手にしてくれて。買わないから。

 

EVなので気になる航続距離は、フル充電状態で320kmほど。

めっちゃ短い。 カタログ値は650kmなんですけど…

まあテストの場合ガソリン車でも大幅に燃費は悪くなるので仕方ないですが、EVはその都度充電に時間がかかるのがやはり難点です。

 

このクルマはレンタカーでテスト用に借りたそうです。

ジジイが中国に駐在してた頃はレンタカーで借りるなんて望むべくも無く、街中で走ってる個人のクルマを停めて借用できないか交渉してました(ジジイは直接やってません)。

ほんの十数年で時代は変わったなあ。 

 

◾️食べ物

今回はあまりにハードスケジュールだったので食事はほとんど楽しめませんでした。

それでも安徽省の地元料理だと思えたのがこちら

エビの上にかかってるのはものすごい量の刻みニンニクです。

おいしかったです。

他は帰りの空港で食べたワンタン麺とエビ餃子がマトモでした。

値段は空港価格なので高い(合計78元、約1600円)のはやむなしです。

 

そう言えば、コレ、懐かしかったです。

食事前に洗椀といって熱いお湯で自分で食器類を洗うのですが、台湾の人は「初めて見た!」ってびっくりしてました。

 

最終日にライチももらいました。

やっぱりうまい。

 

◾️その他

街を走っているクルマはずいぶん中国ローカルブランドが増えました。

一発芸みたいな聞いたこともないようなブランドもいろいろ走ってます。

海外ブランドではテスラ以外ではビュイックのEVが目立ちました。

健闘してるなあGM。

 

今回は上海浦東空港を利用しましたが新幹線は虹橋なので、次回があればフライトも虹橋にしようと思います。 虹橋は空港と新幹線の駅が隣接してて便利です。