■いよいよブレーキフルード交換とエア抜きにトライ
前の記事で右のシフターレバーフードと左右のバーテープを新品に交換しました。
その際にフロントブレーキ配管をカットしたし、ターマックを購入してから一度もフルード交換をしていなかったので、フルード交換とエア抜きをすることにしました。
■必要なものをそろえる
まず、エア抜きキット?ですが、以前アメリカ駐在時に買っておいたものを引っ張り出しました。
ジジイのはスタンダードの方です。
スタンダードとプロの差は、シリンジのピストン部の手を当てるところの形状だけのような気がします。
結論から言うと、スタンダードで十分でした。
キットの内容物がこちら。
フルードは120ccなので足りるのか⁇って心配しましたが、前後ブレーキフルード交換してもちょっと余りました。
ブリーディングのマニュアルはここにあります。
sram-hrd-hose-shortening-and-bleed-manual.pdf
日本語も載ってます。
動画も見ておくと理解が深まります。
手順が理解できたら、ブリーディングキット以外の工具などの準備です。
T10トルクス、4mmと2.5mmの六角レンチ、締めるときに使用するトルクレンチ(フルード注入口1.6Nmとパッド固定ボルト1.1Nm)、フルード受けるトレー、使い捨てのグローブ、ペーパータオル、水入りの霧吹き、ウェットティッシュ、フルード廃棄用のフリーザーパックと新聞紙(吸わせて燃えるゴミとして処分)を準備しました。
水入りの霧吹きは、フルードの塗装やプラ部品への攻撃性を下げるために水をかけるために使用します。
ブリーディングキットには簡易的なL字型のトルクスレンチが付いてきますので、締めるときのトルクを手感で締められる自信があれば、トルクレンチなどは不要です。
フルード廃棄用のフリーザーパックと霧吹き、ウェットティッシュです。
廃棄するフルード量からするとこんなにたくさん新聞不要でした。
ジジイの作業ではフルード交換時に確実にレバー上部の注入口からフルードが溢れましたので、水入りの霧吹きとペーパータオル、ウェットティッシュは必須でした。
■作業手順
まずホイールを外します。
次にブレーキパッドを外し、ブリードブロックをパッドの代わりに取り付けます。
Forceの場合、黒いブロックでした。
次にフルードをシリンジに入れます。
レバー側シリンジ(写真右)にはフルードを2/3くらい、キャリパー側(写真左)は少量入れ、できるだけエアーが入らないようにして赤いクリップでチューブをロックします。
ですが、この赤いクリップがめちゃくちゃ硬い。
非力なジジイには閉じるのが一苦労でしたし、あとで指先見たら血マメできてました。
プライヤー使ってもいいかもです。
レバーのフルード注入口の前にあるブレーキレバーコンタクト調整を反時計回りに止まるまで回します。
ジジイは以前、これを回しすぎてレバーを壊してしまい交換となったので回しすぎには注意です。
レバーのフルード注入口のビスを外してシリンジを取り付けます。
キャリパー側はラバーキャップを外し、4mmの六角で45°くらい緩めてからあとで指で回せる程度に再度軽く締めます。
締めた状態でシリンジをカチッというまで押し込んだら、1回転だけ緩めます。
この状態で、チューブをロックしていたクリップを両方とも外せば、フルード交換準備完了です。
レバー側のシリンジのピストンをゆっくり押して、新しいフルードを注入すると、キャリパー側のシリンジに古いフルードがたまっていきます。
レバー側のシリンジ内のフルードがほぼなくなったら両方のチューブをロック、キャリパーのネジを締めてシリンジを外し、古いフルードを捨てます。
レバー側のシリンジも外し、フルードを入れなおします。
キャリパー側から抜いた古いフルードがこちら。
3年間無交換だったので、さすがに変色していました。
これはフロントのフルードの状態で、このあとリアのフルードも交換しましたが、リアはフロントほど変色していませんでした。
負荷が低かったからかな?
新しいフルードで同じ手順をキャリパー側のフルードの色が新品と同じになるまで行います。
フルードの色が新品と同じになったらフルード交換終了なので、キャリパー側のシリンジにたまった古いフルードを捨てて、今度はエア抜きです。
レバー側のシリンジのピストンを押したり引いたりしてフルードを配管の中で動かします。
そうすると気泡がシリンジに出てくるので気泡が出なくなるまで繰り返します。
気泡が出なくなったらキャリパー側を閉じてシリンジを外します。
ブレーキレバーを3回くらい引いてからレバー側のシリンジのピストンを押したり引いたりを繰り返してレバー周り?のエアーを最後に抜いて終了なんですが、、ジジイの場合何回繰り返しても気泡出ませんでした。
前工程で全部エア抜きできちゃってた⁇
ともかく、これでエア抜き作業も終了なので、レバー側のシリンジを外してトルクスでビスを付け直して周りに付着したフルードに水をかけながら拭き取って終了です。
フロントのエア抜き後、リアもやりましたがリアは配管が長いせいか、なかなかエアーがなくならずピストンの押し引きをかなりの回数やりました。
前後とも終了し、パッドを元のとおり付けてホイールを装着して終了です。
◼️レバーストロークは相変わらず長い
ホイールつけたあとレバーを何回か握ってブレーキピストンを適正な位置まで出しましたが、以前と同様やっぱりジジイの好みからするとストロークが長すぎです。
(その代わり、ホイールの回転はとてもいいです)
以前の記事にも書いた方法でレバーストロークを短く調整しなおしました。
調整方法はこの記事参照。
ちなみに、ブレーキレバーコンタクトの調整ネジをフルード交換時に反時計回りにエンドまで回していたので、IN方向(時計回り)に回せばストロークを短くできるかと思ってやってみましたが、結果は逆で、ストロークが増える方向でした。
最後にちょっと減ってトレッドが平らになったリアタイヤも交換しました。
今まではGP5000だったのを、新車装着時に付いてきたスペシャのタイヤに戻しました。走行抵抗悪くなるけど、使わないともったいないので。
ブレーキフルード交換とエア抜きはやってみれば思ったより簡単でした。
暇なんだから自分でやればいいんですが、めんどくさいのも事実なので、次回自分でやるかどうかは工賃との天秤でしょう。