■デュラエースとスラムレッドのシフト速度比較動画
久々の自転車ネタです。
You tubeにシマノとスラムの最高峰グループセット同士の変速速度比較をした動画が上がってました。
この人、以前にも同じような動画あげてたんですが、その時は無負荷での比較でした。
今回は固定ローラーで負荷をかけての比較なので、より実際に近い条件になってると思います。
比較動画がこれです。(長いです。全部で17分もあります。)
リア変速の比較は8分30秒くらいから。
フロント変速の比較は11分48秒くらいからです。
長いので結果をまとめると、フロント、リア共にデュラエースが速いという結果です。
特にフロントは全く勝負にならないレベル。
レッドのフロントディレーラーのセットアップがまずいんじゃないかと思ったのですが、ちゃんとやってるって動画で言ってます。
(ジジイのフォースよりひどいレベルだと思います。)
この人、テスト後の感想では、フロントは圧倒的にデュラエースがいいと言ってますが、リアはレッドの方が変速速度は遅いけど、変速するタイミングがレッドはいつも一定で、デュラエースはちょっとばらつきがあるということ、スラムがアメリカの会社であることから、リアはレッドの方がいいと言ってます。
アメリカの会社云々はさておき、デュラエースの速度にばらつきがあるのは、カセットのギア位相によるものだと思われ、その時々でできる一番速いシフトをしているからばらつきが出ると思われます。
したがって、遅い方に合わせる必要ないので、悪いことではないとジジイは思います。
結論から言えばデュラエースの圧勝でしょう。
特にフロントはレッドが変速しない場合があるのは致命的です。
ジジイのフォースの場合、変速しなかったことはありません(ただし平地しか走ってないのでフロント変速頻度は非常に少ないです)が、めちゃくちゃ遅いのと、チェーン落ちすることがあるのが不満点です。
■スラムがフロントシングル化を進める理由
スラムのフロントチェーンリングはインナーとアウターのギア差がシマノより全然小さく、フロントギアでギア比を大きく変えることができません。
それは、この動画のようにフロントの変速に難があり、シマノのようなワイドなギアを採用できないせいだと思います。
フロントの小さなギア比をカバーすべく、リアカセットを多段化し、フロント、リア共にギア歯数を少なくすることでワイドなギアレシオを何とか実現しています。
当然、そうすることによるネガがあるわけで、
ギアが小さいことにより摺動抵抗が大きいことがよく言われますが、それより決定的なのは、リアギア1段ごとのレシオ変化が大きくなり、ペダルの負荷変動が大きくなって高負荷状態ではしんどいことが挙げられます。
ロードバイクとしては速く走ることが正義なので、その点からするとスラムは邪道だと言わざるを得ないかなと思います。スラムユーザーなんですけどね。
いっそのこと、シマノからフロント変速のノウハウ買えばいいのにって思います。
だってものすごい技術力の差ですもん。