■ワクチンパスポートよりマシな方法

以前の記事でワクハラをなくす方法を提案する記事を書きました。

 

欧米で導入され、日本でも始まろうとしているワクチンパスポートよりずっとマシな方法だと思い書きました。

 

今回はなぜワクハラが起きるか?を書いていきたいと思います。

 

■人間は共同体に属する社会的な生き物

無人島に一人で住んでいるのでなければ、人間はなんらかの共同体に属して生きています。

その共同体では、本来人間の基本的な権利である人権が守られなければいけません。

共同体の構成員一人一人の人権を互いに尊重し、さらにそれを維持するためには他の共同体も互いに尊重しあう必要があります。

 

共同体には小さいものから順に、家族、学校や会社、市町村や都道府県、国、アジアなどの地方、地球全体があります。(もちろん人によりもっとあるでしょう)

いずれにしろ、構成員の人権を相互に守るために共同体を維持管理する必要があり、その中でしなければいけないことも発生します。

わかりやすく言えば「義務」です。

 

例えば教育、勤労、納税の義務(学校で習いました)とか、国によっては徴兵も義務になってしまっています。

これらはその共同体を維持するのに欠かせないもののため義務というルールになっています。

 

教育も勤労も納税も大変なことですから、できることなら自分は担いたくないと思う人間がいても不思議ではありません。

そのためどの義務もその共同体の構成員一人一人に対しできる限り公平に課されることになっています。(不公平税制とか問題になるのは公平であるべきが前提だからです。)

 

大変なことはみんなで公平に背負って共同体を維持していこうというのが、最近の共同体のコンセンサスです。

 

■コロナという社会全体に対する脅威にどう立ち向かうか?

そんな共同体にコロナという災厄が降りかかりました。

年寄りはどんどん死に、医療はパンクし、経済は停滞し、職を失った人が自殺しています。

 

なんとかこの災厄を克服しなければいけません。

そのための対策として唯一現実的なのがワクチンです。

 

ワクチンを打てば、打った人は感染予防効果が高くなり、仮に感染しても重症化リスクが低くなるので、ワクチン打つことの直接的なメリットが打った人にはもたらされます。

 

ところが、感染を収束させるためには共同体の構成員ができる限り多くワクチンを打って、集団免疫を作る必要があります。

これができないと、いつまで経っても感染は収束せず、ウィルスが増殖を繰り返し、新しい変異株が発生してしまいます。

 

一方、ワクチンを打つことで、ワクチン打たないでコロナにかかって重症化するよりずっと確率は低いですが、健康被害のリスク(アナフィラキシーなど)があることも事実です。

大半の人はリスクよりメリットの方が高いと合理的に判断して接種を受けています。

ですが、残念ながら接種を受けるという判断をしない人が一部います。

(医師による合理的な判断で接種が受けられない人のことではありません)

 

接種を受けないことを非難する(いわゆるワクハラですね)よりも、受けないと判断した人にも社会の一員として、共同体を成立させるための働きをできるようにと、接種という健康上の負担の代わりに金銭的な負担を提案しました。

それが、この記事の最初に貼ったリンク先に書いてあります。

 

■共同体の一員としてやるべきことをやる

政府はワクチン接種は努力義務と言ってます。

でもそれって、健康上の理由で許す限りは打ってくださいってことでしょう。

そうでなければ、集団免疫は達成できないし、健康上の理由で打てない人や小さな子供を守ることができないからです。

 

だからこそ、町中や職場でワクチン打ってない人がいると、打った人は自分は小さいリスクとは言えリスクを取って打ったのに、打ってない人はリスクも取らず「不公平」と感じるから「何で打たないの?」って聞いてしまうのではないでしょうか?

 

そう、キーは公平性です。

これが「ワクハラ」が起こる理由です。

ですがこれって本当にハラスメント?

 

ワクチン打たない人は、リスクを取ることなく、ワクチン接種の恩恵にタダ乗りし、いざ感染すると医療機関に負荷をかけ、健康上の理由で接種できない人たちを危険に晒しているというのが、不公平と感じる理由です。

 

不公平と感じることを指摘することがハラスメントにはならないでしょう。

実際ワクハラなんて言葉は日本にしか存在しません。

 

 

反面、上にも書きましたが、本能的に怖いとか、陰謀論とかあまり合理的ではない理由でも本人にとっては切実な理由である人がいることはジジイは尊重してあげようと思います。

なので、ワクチン接種以外で共同体に貢献できる方法をを考え、金銭的な負担が一番いいだろうと考えました。

こうすればワクチン打たない人たちも、「金銭的負担してますから」って堂々と言えるでしょう。

 

ほかに不公平を是正する案があれば教えてください。

 

 

諸外国の例をちょっと挙げますと、

 

直近ではカナダケベック州が、ワクチン打たない人に対して高額の税金をかけるって知事が言ってます。

ヨーロッパではワクチンパスポートが一般的です。

自由の国アメリカでさえも、ワクチン未接種の従業員を解雇する会社が結構あります。

 

なぜこんな動きになっているかというと、共同体を維持するためです。

 

自分の属する共同体(家庭〜学校〜会社〜町〜国〜世界)を良くするのも悪くするのもその共同体の構成員一人一人の振る舞いにかかってます。

 

社会の、共同体の一員としてなすべきことをしませんか?

それが個人の自由を守ることにつながります。

 

 

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