■水際対策が緩和

今月から緊急事態宣言が終了すると共に帰国者の水際対策が緩和されました。

緩和の内容は、ワクチン接種していれば自宅などでの待機10日目以降にPCR検査を自主的に受け陰性結果を申告すれば元々14日間だった待機期間が短くなるというものです。

 

改善方向ではありますが改善の進み具合は雀の涙レベル。

 

まず、なぜ自宅待機を10日間しないといけないのでしょうか?

飛行機乗る前にPCR検査で陰性証明しているし、入国時に再度抗原検査で陰性確認をしてから入国しています。

にもかかわらず10日間問答無用で待機⁇

ワクチン打ってるのに?

 

次に10日目以降のPCR検査ですが、当然自己負担です。(もちろん出国前の検査も自己負担)

ジジイがよく利用しているところだと検査費用は5500円で検査結果は翌日に出ます。

10日目に検査を受けたとして、11日目に検査結果を受け取り申告して許可が出たら待機終了なので、最短でも3日間しか待機期間を短縮できません。

 

まさに厚労省が仕事をやってる感を演出、PRするためだけの施策。

 

■厚労省は説明すべき

こんな馬鹿げたことはアメリカもイギリスもやってません。

(アメリカの場合、ワクチン未接種だと10日間自宅待機)

他の国も調べてもいいですが、まあやってないでしょう。

 

そもそもパンデミック以来、激減した帰国者が国内の感染ピークをもたらしたというエビデンスでもあるんでしょうか?

あるわけないよね。

 

変異株の流入を防ぐため?

今まで14日間の待機を強いてきて、変異株の流入を防げたでしょうか?

まして、ワクチン接種していれば、未接種に比べ感染確率は大きく下がります。

本当に流入を防ぎたかったら完全に鎖国するしかない。

でも他国の例を見れば鎖国しても流入を防ぐことは不可能だとわかっています。

 

事実は、国内感染者数に帰国者の寄与なんてほとんどない、変異株の流入は防げない、そしてワクチン接種していれば感染リスクは減る、です。

 

にもかかわらずなぜワクチン接種者に10日間も自宅待機させるのでしょうか?

しかも入国前にPCR検査、入国時に抗原検査受けてるのに。

意味不明です。

 

厚労省は他の施策もそうですが、なぜそうしたか、これからどうするのかを説明すべきです。

国民主権、国民に奉仕する立場であることをわかっているのでしょうか?