7月14日、今日も雨。キノコ観察には行けそうもないので映画鑑賞に出かけました。


クマゼミ

近所の家の庇にクマゼミが留まっていました。金色の細かい毛があるので羽化したばかりのクマゼミのようです。まだクマゼミは鳴いていませんが、成虫の羽化が始まっているので、ある朝突然クマゼミの合唱が始まるでしょう。


シャーリーのポスター

この映画は実在の小説家シャーリー・ジャクソンを主人公にしたフィクションを原作にしています。

フレッドとローズ・ネムザーは新婚で、フレッドがベニントン大学で講師の職を得て大学の近くに引越しました。スタンリー・ハイマン教授の下で働くことになっていましたが、しばらく教授の家に居候することになりました。教授の妻がシャーリー・ジャクソン、小説家として有名になっていました。シャーリーは公の場所に出られない精神的な病に罹っており、次回作が書けない状態でした。しかし、ローズはシャーリーの作品のファンでシャーリーの身の回りの世話をするようになりました。シャーリーはエキセントリックな性格で、ローズを無視したりイジメたりしますが、献身的に世話をしてくれるローズに気を許すようになりました。そして、最近大学から失踪した女子学生のポーラを題材にした小説を執筆するようになりました。ローズもポーラの医療ファイルを大学から取って来る等して協力しました。しばらくするとローズは出産しますが、シャーリーに尽くしているため家を出ません。

夫のフレッドの講義は人気となり、シェークスピア協会の会合にもしばしば参加していました。しかし、教授のフレッドの論文への評価は低く、教授への昇進は拒否されてフレッドと教授の関係は悪化しました。ローズはポーラが教授の教え子で関係を持ったことを知らせようとしますが、シャーリーはそのことを知っていました。さらにシャーリーは驚くべき発言をしました。フレッドが通っていたというシェークスピア協会は存在せず、参加を理由に女子学生と浮気を楽しんでいるということでした。

ショックを受けたローズは赤ん坊を連れて家を出ました。当てもなく歩くローズをシャーリーは車に乗せ、ポーラの失踪場所の林に連れて行きました。林に着くと、ローズは赤ん坊をシャーリーに託し、林の小道に踏み入りました。シャーリーは後を追うとローズは崖の絶壁に立っており、自殺寸前の状態になっていました。しかし、自殺はせず、家に戻りました。

家ではフレッドとローズの引き払いが進んでいました。家を出る時、ローズは従順なだけの妻をやめる決心をしていました。

シャーリーは小説を完成し、夫の教授は傑作として賞賛しました。


エキセントリックなシャーリーを演じたエリザベス・モスの演技は怪演という感じで印象的でした。