道後公園には湯築城跡地があり、「湯築城跡」という史跡になっています。事務所がありますが、無料ど見学できます。「湯築城跡」は昔、道後動物園があった場所です。道後動物園が砥部町に移転したのは1987年で、私は札幌市から茨城県つくば市に引越しをした年なので、動物園の移転のことは知りませんでした。昔から道後動物園の地下には湯築城の遺跡が埋まっていることが分かっていたので、動物園の移転は発掘の良い機会となりました。


湯築城跡の看板

湯築城は伊予の豪族である河野氏の居城でしたが、豊臣秀吉の命を受けた小早川隆景に滅ぼされ、廃城となりました。


武家屋敷1

湯築城は城といっても、築城されたのが戦国時代中期なので、砦に近いものだったでしょう。この湯築城跡では武家屋敷の跡地が発見され、2軒が復元されています。武家屋敷の中では発掘物が展示されています。


武家屋敷内の展示

戦国時代の遺物には詳しくないので展示物の正確な紹介は出来ません。しかし、木工については多少知識があるのて、日本古来の大工道具、手斧や槍鉋は興味深く見ることができました。


湯築城と土塁

湯築城の土塁と堀の説明もあります。長らく放置されていたので、今では湯築城跡は雑木林になっています。子供の頃、ここで昆虫採集をよくしました。ゲーム機のない昭和の子供にとっては昆虫採集が一番の楽しみだったからです。

土塁の一部を削って作った地層の展示もあります。地学に詳しい人には面白いかもしれません。


湯築城と池

池の後も発見され、復元されています。

4月になるまでキノコ観察や山菜の採集ができないので、これを機会に伊予の豪族、河野氏のことを調べてみようと思います。