≪この記事は gooブログ内『長岡京エイリアン』にて2010年12月17日に投稿したものの再掲です≫

 どもどもー、こんばんは! そうだいです。
 今日は1日フリーだったので、またまた東京に行ってまいりました(当時)。あいた時間を使って渋谷~下北沢間を歩いて往復したり(1時間半も道に迷った)したんですが、その理由とかなんとかは、また別のときに!

前回までのあらすじ~
 第5使徒ラミエルの殲滅以後、束の間の平和がおとずれていた第3新東京市。ある日、ドイツのネルフ支部から日本のネルフ本部にエヴァンゲリオン2号機とその専属パイロットがやってくることになった。
 国連海軍の太平洋艦隊に護衛されて日本に輸送されてきた2号機だったのだが、到着直前の旧伊東沖で艦隊に異常事態が発生。すわ、新たなる使徒のおでましか!?


 突如として、30隻以上ある太平洋艦隊の一角で連続してあがる巨大な水柱。巡洋艦などの艦艇が次々に大破して沈没してゆきます。どうやら、海中を高速で移動している「何か」が、太平洋艦隊に衝突攻撃をかけているもよう。
 「何か」って、なぁに? 使徒に決まってんだろ! たまたま艦隊に加わっていたネルフのエヴァ作戦指揮官の眼が本気モードに変わります。

 そして、時たま水面からかいま見える新たな刺客・第6使徒ガギエルの姿は、またしても人類の想像を超えるものだったのです。今度はどんなんだ!?


 突如として大海原のどっかから出現したガギエルの特性は、まさに「海バトル専用の使徒」というひとことにつきます。
 名前の「ガギエル」からして、もともと「魚をつかさどる天使」の名前からとったそうですからね。でも、天使って魚も仕事の管轄内なんだ……手広くやってんなぁ。


 形状は、クジラかサメのような胴体に、ウミヘビかウツボのように長い尾。もっとも目立つのはワニのように細長い口で、そこには鋭いキバがズラリとならんでいます。体色は全体的に真っ白く、口の上の部分に第3使徒サキエルのようなドクロっぽい顔のようなモノがちょこんとついているのも見逃せません。
 そして何よりも特徴的なのは、そのデカさ! 前回の第5使徒ラミエルも体高300メートルという巨大さではあったのですが、今回のガギエルも胴体部分だけでゆうに300メートルを超えており、尾っぽもあわせると500メートル以上のビッグスケールになってしまいます。東京タワーよりデケェんだぜ! ちなみに実在する海洋生物の最大(陸上を含めても最大)は、シロナガスクジラの30メートルですからね。ケタがちがう! ディスカヴァリーチャンネルもビックリよ。
 

 正直なところ、先代使徒ラミエルのような強力なビーム攻撃能力は無いようなんですが、そんなガギエルの最大の武器はなんといっても、その巨体を利用した猛スピードでの「体当たり」なんですね。ただの体当たりと笑うなかれ。現に今、1隻また1隻と太平洋艦隊の軍艦がいとも簡単にツブされてしまっている最中なのです。


「ってやんでぇ、どきやがれどきやがれ~! こちとら、どうしても見つけなきゃなんねぇモンがあるんでぇ~い!!」

 こうなったら、こっちのとる手段はこれしかない! エヴァ作戦の指揮官はとっさの判断で、たったいま届けたばかりの有線電源プラグを利用してのエヴァンゲリオン2号機の起動を、専属パイロットである謎のドイツ娘に指示します。

 急な話ではあったのですが、ドイツ娘もなかなかの肝っ玉。
 

「ちゃ~んす。この初陣で2号機が使徒をたたきのめしたら、日本の連中にもガツンといわしたることができる。セカンド(初号機パイロットのこと)! いっしょに2号機に乗りなさい。ほんとの闘い方を見せてあげる」
 

 なんとまぁ、恐ろしい使徒との初戦から自分の売り込みを計算に入れているしたたかさ。さすがはドイツ娘。14歳なのにすでに大学卒業しているだけのことはある。
 さっそく2人が乗り込み、有線電源ケーブルを装着して起動するエヴァンゲリオン2号機。海と空の青にはえる真っ赤なボディ!


「なんでいなんでい、邪魔しやがんねい、そこの赤ぇの~!」


 巨大空母の甲板で、水面から飛びかかってきたガギエルとがっぷりよつに組む2号機! しかし体格の差ありすぎ! ガギエルは自分の10分の1ほどの大きさの2号機をくわえこむと、そのまま海に引きずり込んでしまいます。
 しまった! 今の状態の2号機には、水中で闘う装備はなんにもない! 今ごろ気づいちゃった……


 輸送中の2号機はほぼ丸裸の状態で、急場で持ったプログレッシブナイフ(2号機のものは文房具カッターみたいな形)も空母の甲板に落としてきちゃった。
 ガギエルの大きな口にならぶキバの威力は相当なもので、2号機の身体を軽く貫通してガッチリ離しません。このまま2号機は海の藻屑と化してしまうのか!?

 その時、艦隊から苦しい戦況を見ていた作戦指揮官が、甲板から2号機につながってビーンとのびている電源ケーブルを見てひらめいた!


「これだ! 今、使徒は2号機というエサをくわえて釣りにひっかかった魚みたいな状況になっている。だったら、釣り糸の電源ケーブルを巻き上げて近づけたところを仕留めれば勝てる!」
 

 すかさず2号機に指示を出す指揮官。


「これから、電源ケーブルを使って使徒を海面まで引っ張り上げるから、その間に全力で使徒のコアを見つけだしてATフィールドを中和させて! こっちは戦艦2隻を自沈させて使徒にブッこんで、全艦砲射撃と自爆で殲滅してやるから!」

 なんなんだ、この作戦は……「玉砕戦法」か? 2号機はどうなんのよ。

「大丈夫! ちょっと衝撃はあるだろうけど、エヴァーはそれぐらいじゃあ壊れないから、たぶん」

 Oh mein Gott ……あたし、とんでもない国に来ちゃったかも。

 とにかくやったれ!とばかりに、同乗していた初号機パイロットのシンクロも要請して2号機に「火事場のクソ力」を発動させるドイツ娘。ふんぬおっしゃあ~!!
 これも「本物のエヴァンゲリオン」2号機の性能のすごさなのか、それともたまたま初号機パイロットとドイツ娘の相性がピッタリンコだっただけなのか? スムースに2人の同時シンクロを受け入れ、ありえない怪力を発揮してガギエルの大口をガバッとあける2号機。


「うぐごご、なんでぇこの赤いの! チンチクリンのくせになかなか骨があるじゃねぇか~アガアガ」
 

 こじ開けられたガギエルの口の中には使徒の弱点・赤いコアが! なんでそんなにわかりやすいところに……まぁいいや、とにかくATフィールド中和!
 その口にタイミングよくガボゴボと突っ込んでいく戦艦2隻。そしてコアめがけての全艦砲射撃と自爆!
 

 これにはたまらずガギエルの身体も内側からふくれあがって大爆発。

「モゴォ!? ちっきしょう、赤いのさえいなけりゃサードインパクトが……てやんでぇ、こちとら未練はねぇやい! わかれもスパっと、きれいさっぱりいさぎよくいこうじゃねぇかぁ!!」
 

 ドッカーン!!
 派手に上がる水柱。上空高く吹き飛ばされながらも、カッコよく空母に降り立つ2号機! 慣れない水中戦ということでしょっぱなから苦戦してしまった2号機だったのですが、初号機パイロットの同時シンクロのかいもあって、見事な初陣をかざって日本にやってくることとあいなったのでした。

 さて、こうして第6使徒ガギエルの登場した通称「旧伊東沖遭遇戦」は終わったわけなんですが、ちょっとした疑問が。
 

 今までの使徒は、第3新東京市の地下にあるネルフ本部を狙うのが共通パターンだったのに、なぜ今回のガギエルはまったく無関係な太平洋艦隊を襲ったのか?
 事件当初、ほとんどの当事者は「使徒が2号機を襲うために出現した」と解釈していたのですが、どうもそうではないらしいんだなぁ。

 第6使徒ガギエルが太平洋艦隊を襲って本当に狙っていたもの。それはどうやら、2号機パイロットといっしょに日本にやってきた教育係のおじさんが隠し持っていた謎のアイテム「アダム」だったようなのです!


 それを裏付けるかのように、ガギエルが現れたことを知ったおじさんはいち早く「アダム」の入った特殊ケースをかかえて、1人だけ戦闘ハリアー機を操縦してスタコラサッサと第3新東京市のネルフ本部へと向かってしまいます。
 おじさんの持ってきた「アダム」を受け取る、ネルフ本部のあやしい総司令。特殊ケースに厳重保管されていた「アダム」とは、まるでたまごの中にいる状態のヒヨコのような、東南アジアの人なら喜んでツルツルッとかっこんでしまいそうな見てくれの、あやしげな胎児だったのです……


 え? 「アダム」ということは、あのセカンドインパクトの原因になったという、第1使徒アダムなの、これ? ガギエルはこれをさがしていたのか……

 ガギエルのこの動き以降、使徒はまた第3新東京市にしか登場しないようになります。そしてのちのち、人間語を話すことのできる第17使徒の発言によって「使徒が狙っていたもの」に関する衝撃の真実が明らかになるわけだったのですが!

 なぁーんだ。じゃあ、いちばん人類を滅ぼせる可能性が高かったのって、この時に太平洋艦隊の「アダム胎児」を狙ったガギエルだったんじゃないの~!!


 残念無念! もし電源プラグがなくて2号機が起動できない状態だったら。もしおじさんに逃げられないうちにガギエルがパッと出てきてペロッと「アダム胎児」を食べていたのなら……
 『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回は、間違いなくこの時になっていたはずなのです。ドイツ人も日本にたどり着けず、初号機パイロットも初号機と離れ離れになったままで、第3新東京市もまったく平和なままで、第5使徒ラミエルの撤去作業も中途半端なままで、0号機パイロットにいたっては最終回にまるまる登場していないままで!! おそらく、考えられるパターンの中で最も地味な『まごころを、君に』になっていたことでしょう。実におそろしい話です……


 ところで、それとはまた別の展開で「アダム胎児には逃げられたものの2号機と太平洋艦隊はやっつけた」ということになったとしら、見たところ陸上には不向きな体型のガギエルは、アダム胎児を追ってどうやって第3新東京市にやってくるつもりだったんでしょう? 地上の活動はまた別の使徒に任せるつもりだったのか、それとも、ガギエル自身がおたまじゃくしみたいに手足をはやして地上に上がってこられる形状に変態していく予定だったのか……今となっては、すべての可能性は海の藻屑と消えました。

 まぁとにかく、ガギエルお疲れさんでした! 魚っぽいフォルムということで、全使徒中もっとも生物感のある使徒だったということも記憶しておきたいですね。

 最後に、TVアニメ版以外での第6使徒ガギエルのあつかいについて。

 貞本義行の連載マンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』では、ガギエルは日本への移動中にあらかじめ使徒の襲来を想定して待ちかまえていたいた2号機と太平洋艦隊によって返り討ちにあうことになっています。日本のネルフ本部側の手助けはいりませんでした。ガギエルの外見や2号機との戦闘描写はアニメ版とほぼ同じなんですが、初号機パイロットのシンクロ参加がなくなった分、「2号機が自力で簡単にガギエルを倒した」という流れになってしまっています。ガギエル、ちょっと弱くなっちゃった。マイナーチェンジとはいえ、これは使徒ファンにとっては残念な変更ですね。

 んで! ごらんになられた方々にとってはもう言わずもがななんですが、映画の『新劇場版・破』に登場した「来日した2号機が初めて闘った第7の使徒」は、本来ならガギエルと同じかそれを発展させたような形の使徒になるはずなのに、実際にはまっっっったく!!形状のちがったものとなっています。生物的だったガギエルとは180度真逆! なんでも、ガギエルの登場したTV版第8話のセル画が紛失してしまっていたために、やむなく完全新作の使徒を創造せざるをえなかったのだとか。でも、こっちの使徒もいいんだよなぁ、実に使徒っぽくて!
 ということなので、『破』の「第7の使徒」は第6使徒ガギエルとは別モンと規定させていただき、またあらためて別ワクで検証していきたいと思います。

 さぁ、新たに謎のドイツ娘とナイスボイスのおじさんをレギュラー陣にむかえた『新世紀エヴァンゲリオン』。これで役者はそろった!
 お次は一体、どんな使徒が襲いかかってくるのでしょーうか!? また次回。
 

≪この記事は gooブログ内『長岡京エイリアン』にて2010年12月19日に投稿したものの再掲です≫

 どうもこんばんは~。そうだいです。みなさん、今日はどんな日曜日になりましたか(当時)?
 

 私は今日はいい買い物をしましたね。CDなんですが、かねがね買いたいと思っていたものだったので、近所のお店にならんでいたのを発見して迷わず購入いたしました。

『羊でおやすみシリーズ・番外編 俺は眠くな~い』(声の出演・若本規夫)

 やったぁ!! これ、ほしかったんだよなぁ!
 いい買い物したわ。若本さん大好きなんですよ。
 

「ひぃつゥじィ~がァ、ぅい~っぴきいぃ~。ひつじぃ~ンがぁ~ん、にひぃ~きぃ~ぃやァ。」
 

 素晴らしい。これ、安眠促進用リラクゼーションCDのシリーズなんですよね……画期的に眠くなりません。おもしろいなぁ。

 さてさて今回は、最近観たり読んだりした映画、お芝居、本などのことをまとめてざっと振り返ってみたいと思います。
 

 なんだかわかんないけど、私としては「男ってなんだ? 女ってなんだ?」と考えてしまった作品が連続したような。まぁ、人間はほとんどの場合どっちかなんで、別に不思議なことじゃないんですが。

 まずはお芝居。おととい17日に小竹向原のサイスタジオで観た演劇ユニット・テアトロサンノーブルの第2回公演『この星にともる光』(今月27日まで上演)です。
 

 おもしろかったですねぇ。なんかおもしろかったですねぇ! なにがおもしろかったのかって、作品の「空気感」でしょうか。
 

 言うまでもなく私は男であって女ではないので確たることは言えないんですが、舞台の空気の「女性パーセンテージ」がかなり高いような気がした! それが新鮮なものに感じられて楽しかったんです。
 演出の方は男性のようですが、物語を作ったのはテアトロサンノーブルの中心メンバーで主演もしていた征矢かおるさん。そして出演者は8人の女と1人の男という構成。そういった印象からの先入観で勝手に私が女性っぽいと感じただけなのかもしれませんが、なーんだかそう思えてしかたなかったんですな。
 

 物語の設定は未来。地球人はすでにだいぶ前から宇宙に進出しており、数十年間続いている星間戦争のために男性のほとんどは戦場にかり出されているといった状況の世界です。
 舞台となっているのは、そんな戦争状態にあって、軍隊の後方支援のために戦意高揚のプロパガンダ放送をおこなっている地球の放送局のオフィスで、ほとんど女性しかいないスタッフたちの1日を追った1幕もののお芝居となっています。

 プロパガンダ放送局ということで、なにやら深刻で重い空気を想像してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品に登場する女性のほとんどは、非常に軽いノリで現在とほとんど変わりのないダベりタイムを楽しんでいます。
 1時間半ほどの上演時間中のほとんどが他愛もない会話と笑い声の連続なんですが、ふとクリスマスが近いという話題になった時、女性たちは「いっしょに過ごす男がいねぇ!」という気分的な危機的状態を笑い飛ばそうとして、かえって「長い戦争のために男性がいない」というどうしようもなく巨大な別の危機的状態を思い出させられてしまうのです。登場人物たちは、逃れようのない状況を忘れようとして、ひたすら明るく楽しい会話を仲間と一緒に必死に続けていくのでした。


 ただ、こういったお話の流れが女性っぽいと言いたいわけじゃないんですよ。これは実際に舞台を観てもらわないとわからないのかもしれませんが、セリフのリズム感とそれにノッて演じている女優さんたちの「生き生き感」がとってもいいんですよね。笑いあって戦争とまったく関係のない話題で盛り上がっている時の女優さんたちの雰囲気が、「この人たち、本気で話の本筋から脱線してる!?」と錯覚させてくれるんです。
 

 正直、私も序盤は「ガールズトークっちゅうかなんちゅうか……脈絡のない会話ばっかりでキツいなぁ。」と飽きかけたんですが、女優さん達が逃げれば逃げるほど「戦争」の影が逆に鮮明に浮き上がってくるという不思議な「ドーナツの穴」現象にたまげました。

 おもしろかったなぁ。とても新鮮な感覚でした。

 

 とまぁ、「女性っぽい」だの「戦争」だのとグダグダ言いましたけど、単純に役者のみなさんがのきなみ魅力的だったのが良かったですね。
 特に今回は村井まどかさん(青年団)にイチコロになってしまいました。いい顔するんだよなぁ!
 

 このままいくと、私が2010年に観た最後のお芝居は『この星にともる光』になりそうなんですが、締めくくりがこの作品でラッキーでした。よかったぁ~。

 続きまして、同じ日に渋谷のミニシアター・イメージフォーラムで観たドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』。
 

 アメリカの映画なんですが、監督は日本人の佐々木芽生(めぐみ)さん。これも良かったなぁ!
 

 これは、ニューヨークのアパートでつつましく暮らす老夫妻の長年の趣味が、積もり積もって大変な文化財産になっちゃった!という本当のお話。
 

 半世紀近く連れ添ってきた元郵便局員と元図書館司書のヴォーゲル夫妻(ハーブ&ドロシー)は、低所得なアパ-ト生活ながらも、ニューヨークで活動する若手前衛アーティストたちの作品をその鋭い審美眼にしたがって買い集めるという趣味を30年以上続けていた。
 夫妻のポリシーは、「自分達の所得で買える範囲のものを買う」、「自分達の部屋におさまる大きさのものを買う」、そして「自分達の買ったものはあとでどんなに高価になっても売却しない」!
 

 しかし近年、アパート生活に支障をきたすほどに集結した美術品の数々を前にして、ついに夫妻は権威あるアメリカ国立美術館への寄贈を決断するのだが……という内容。

 まぁ、とんでもない2人です! 外見は本当に親しみやすい印象のおだやかな老夫妻ですし、物腰も会話のはしばしにさし込まれるユーモアやウイットもまさに生粋のニューヨーカーといった感じの身軽さ。
 しかし! ことアートに対する態度はまさにこれ「鋼鉄」。名もない作品をギラギラした眼で見つめる2人のお姿は、さながら戦国武将か猟犬か。
 

 とにかく、低所得ながらも大好きなアートとペットとつれあいがいればそれでじゅうぶんという平穏な生活と、何点か売ればそれだけで豪邸に暮らせるようなコレクションを有していながらも絶対に手放さない! そして、生きているかぎり2人で素晴らしいアートを探し求め続けていく! というアグレッシブな生き方とのギャップに私はいたく感動してしまいました。こういうはげしい生き方を半世紀近くもともに分かちあえる相手に出会えたハーブ&ドロシーの奇跡……素晴らしい! これが愛なのか。
 そんなことを考えたりもしたんですが、なかなかマネのできない趣味を楽しんでいる老夫妻のユニークな生活の記録としても、観ているだけで幸せになれるあったかい映画でした。


 また、上映している渋谷イメージフォーラムっていう場所も雰囲気のいいところで! まさにミニシアター。背伸びせず適度におしゃれで適度にシンプルな空間に心からリラックスできました。さすがは渋谷!
 フィルム作品ではなかったので多少はTVのような画像の粗さがあるのですが、『ハーブ&ドロシー』、おすすめでございます

 さて、次は最近読んだ本について。

 数日前に実家に帰省した時に、今年の夏に刊行された京極夏彦の「巷説百物語」シリーズの最新刊『西巷説百物語』をやっと読みました。
 

 まぁ……京極先生もよくやりますよね。私はもう、このシリーズにしろ京極堂シリーズにしろ、アッと驚くようなとびっきりのおもしろさは期待しておりません。先生が先生なりのペースで、先生自身が納得のいくような妖怪小説をコンプリートされていかれるのならばそれでよろしいかと。
 巷説百物語シリーズのネタ元になっている江戸時代の絵師・竹原春泉の妖怪画集『絵本百物語』によりますと、このシリーズで題材にされるべき妖怪は残りあと12体のようです。だいたいあと2集分ですか。はぁ……

 京極堂シリーズの次作も、期待値ばかり上がってしまって不安でしょうがないです……だって、次のタイトル妖怪って、私がいちばん大好きな妖怪「ぬえ」なんですからね。たのんますよ、先生!!

 あと1つ、最近読んだものの中でもっとも気になった小説のことについては、また次回に!
 キーワードは引き続き、「男と女」。梅沢とみお~。
 

≪この記事は gooブログ内『長岡京エイリアン』にて2010年12月16日に投稿したものの再掲です≫

 どうもこんばんは! そうだいです。いや~、いよいよ寒くなってきましたねぇ(当時)! 12月もついに後半戦、2010年ももうすぐおしまいなんですね。

 さぁ、大変おまんたせいたしました! 先月やっていなかったので2ヶ月ぶりとなる使徒検証シリーズの続きでございます。
 今回とりあげるのは、第6使徒ガギエル!

 具体的な時間経過がほとんど語られないのがTVシリーズ版『新世紀エヴァンゲリオン』の常なんですが、いろいろな状況から推察するにおそらくは、あの超難敵・第5使徒ラミエルとの大決戦「ヤシマ作戦」が第3新東京市を舞台に展開されてから、およそ3週間ほどがたったある日のこと。
 第3新東京市の中心市街地では、いまだにラミエルの巨大な死骸(残骸?)の撤去作業が続けられていたのですが、その間とりあえずは新たな使徒が出現する兆候の見られない平和な時期がおとずれていました。
 

 とはいえ、第3使徒サキエル第4使徒シャムシエルと、まがりなりにも南極付近から出現しているという共通点のあった使徒が、前回の第5にいたって突如として日本近海にパッとあらわれるという新展開になってしまった以上、いつまた突然の非常事態におちいるのかも予測のつかない不気味な沈黙期間ではあったわけなんです。
 第5と第6の使徒出現のあいだには、日本政府の後押しによって国内の重化学企業共同体が開発した巨大ロボット・ジェットアローン(以下 JA ネルフのエヴァンゲリオンとほぼ同じ大きさ)の暴走騒動といったものもあったのですが、まぁとにかくおおむねは平和だったわけなんです。
 

 JAのことは、その後の作品本編には涙が出るくらいにからんできません。はっきりいって『新劇場版』の世界では「なかったことになっている」かもしれないという『ククルス・ドアンの島』みたいな境遇におちいってしまっているJAのくだりなんですが、ここで重要なのは、日本政府とネルフとの関係です。
 

 要するに、ネルフのエヴァとは別個の、自分達独自の巨大ロボットを開発しようとしていた動きから見てもわかるとおり、日本政府はネルフを信用していないという事実があからさまに明示されるのがJAのエピソードなのです。
 なるほど、旧シリーズ終盤における、ネルフと日本政府(もちろん自衛隊も含む)の残酷すぎる関係の伏線はすでにここでもしっかりと張られていたんですね。
 

 でもまぁ、ネルフを白い目で見ている日本政府の心境もわからんでもありません。だって、地球人類の存亡をかけた闘いの決戦兵器が、14歳の少年少女しか操縦できない(乗っても調子が悪いと動かなくなる)正体不明の巨大ロボットなんだって言うんですよ!? 本部は地下にあるし、総司令の風貌はあやしすぎるし。アニメじゃないんだから! アニメだけど。
 しかし、だからといって日本政府側の「原子炉をかかえている兵器ロボット」っていうのも、どうかな。デザインも、試作段階とはいえもうちょっと国民の支持を得られるような親近感のわく感じにしたほうが良かったんじゃない? あれじゃむしろ使徒に親近感を持たれちゃいますよ。

 そんなまったり危険な日々が日本では続いていたんですが、いっぽう視点を国外に移すと、世界ではエヴァンゲリオンに関するとてつもないビッグプロジェクトが着々と進行していました。
 なんと、ドイツのネルフ支部で開発されていたエヴァンゲリオン2号機(作品世界では「弐号機」と表記されるのですがめんどくさいので「2号機」とします)が、専属パイロットといっしょに日本のネルフ本部に移籍されることになったのです。

 ドイツ製のエヴァンゲリオン2号機は、真っ赤なボディと4つ目がインパクト大のエヴァンゲリオン・シリーズ「先行量産機」。これまで日本のネルフ本部が保有していたのは「試作機」である0号機(作品世界では「零号機」と表……以下略)と「実験機」である初号機の2体。
 初めて実戦向けに開発されたという「本物のエヴァンゲリオン(専属パイロットの談話)」2号機の、実力やいかに!?

 話題の2号機の輸送は地球規模に壮大なもので、ネルフに委託された国連海軍(アメリカ、ロシアなどの主要国による多国籍軍)の太平洋艦隊がほぼ全力をあげて護衛するというものものしさ。
 巨大タンカーに収容された2号機を取り囲む国連軍太平洋艦隊は、空母5隻と戦艦4隻を主力とする総勢30隻以上の大艦隊! まぁ戦力としては20世紀ものの骨董品ばかりではあるのですが、数にモノをいわせたという感じです。
 

 ドイツから出航した2号機輸送艦隊は、日本の新横須賀港を目指して予定通りに進んできたのですが、いよいよ日本が近づいてきたというところで、

「使徒が出現する可能性がありえないぐらいに高い日本に近づくにあたり、新たな使徒が輸送中の2号機を襲う可能性も高くなる。もしものために、すぐにでも2号機が起動できるような電源プラグを日本から持っていっては?」

 という提案が日本のネルフ本部からなされました。ちょーっちタイミングが遅いような感じもあるんですが……おそらく、電源プラグの届けついでに日本側のネルフチームがドイツから来た2号機専属パイロットに前もって会って感触をはかっておくということも重要だったのではないでしょうか。外見からは何を考えてるのかがさっぱりわからない総司令なんですが、彼らしからぬこまやかなはからいです。それとも、それ以外にもっと重要な意味が……?

 2号機艦隊が旧伊東沖(おそらくはセカンドインパクトのために水没した現在の伊東市街地?)にさしかかった時点で、電源プラグを届けた日本のエヴァ作戦指揮官とエヴァ初号機パイロット、その友だちである中学生男子2名(ジャージとミリタリーおたく)が、ついにうわさの2号機専属パイロットと接触したわけなんですが……
 なかなかいいキャラクターの日独クォーターの娘さんでした。ドイツから来たのに持ちBGMがなぜかアメリカンカントリー調なのが不可思議ではありますが、エヴァパイロットであることに異常に高いプライドを持っているハイテンションガール。

 ちょっと気にしておきたいのは、その謎のドイツ娘の教育係という名目でついてきた日本人のおじさんです(エヴァの世界は2015年なので、実はそうだいと同年代なのね。光栄!)。
 無精ひげに全盛期の志村けん的に長髪をうしろでまとめたヘアスタイル、日曜洋画劇場でほぼ毎週聞くようなナイスボイスの持ち主なんですが、大学生時代には日本のエヴァ作戦指揮官、エヴァ開発主任の2人とプライベートなかかわりがあったご様子。気になるのは、今現在の時点で日本のあやしい総司令となんらかの秘密を共有しているらしいこと。なんか、総司令にわたすモノを隠して持ってきてるみたいですね。なんだろナ~?

 余談ですが、TV版『エヴァンゲリオン』ではドイツ娘のつきそいとして登場して、ドイツ娘からもあからさまな恋愛感情を持たれていたおじさんだったのですが、『新劇場版・破』ではアメリカから来た謎のパラシュート娘のつきそいとして登場し、ドイツ娘との関係は希薄なものになっています。会話も交わしてなかったかな、『破』の段階では? ドイツ娘のおじさんへの想いはTV版では重要な要素となっていたので、それが無くなった(ように見える)『新劇場版』の今後の展開が気になりますね。先が読めない……

 さてさて、そんなこんなで日本到着が近づき和気あいあいとした空気のもたらされた2号機艦隊だったのですが、そこに突然というか予想通りというか、新たな使徒の影が迫ってまいりました!
 国連軍太平洋艦隊あやうし! 3週間の沈黙を破って登場した第6の使徒の戦法とは?狙いとは? そして迎え撃つ2号機の初陣や、いかに~!?

 次回につっづくぞーい!

 

≪2026年からの追補≫

 お読みいただきました通り、2010年につづられた時点で「『新劇場版』シリーズではなかったことにされてるっぽい……」と予測されていた、日本政府製の兵器ロボット「ジェットアローン」だったのですが、TVシリーズ版のようにそれ自体が活躍することはなかったものの、新劇場版シリーズの最終作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖』(2021年)にて、なんと「エヴァンゲリオン2号機を修理した時に使われた部品」として悲願の登場を果たすこととなりました。それ、登場か……?

 新劇場版シリーズの世界で誰が JAを製造したのかなどの経緯はいっさい語られないものの、それでも第2作『破』までの時点では予想だにできなかった JAが、エヴァンゲリオンの窮地を(修理パーツとして)救う栄誉を担えたのは、使徒のみなさんが大活躍する旧版ファンの私としましてもうれしい限りです。

 

 そういえば、JAの元ネタとなった東宝ゴジラシリーズの「正義のロボット」ジェットジャガーも、めでたく誕生50周年を迎えた2023年付近で新造スーツは作られるわ完全実写新作短編映画は制作されるわアニメ作品(2021年)ではゴジラと対決する人類最後の希望となるわで、まぁ~令和ではものすごい栄達を遂げております。よかったね……令和が優しい世界なのか、平成が厳しすぎる世界だったのか?