井蛙之見(せいあのけん)

井蛙之見(せいあのけん)

毎日、いい音楽を聴いて、好きな本を読み、ロードバイクで戯び
楽しく話し、酒色に耽り(!)、妄想を語り、ぐっすり眠る。
素晴らしきかな人生!
井の中の蛙 大海を知らず 
されど、空の蒼さを知る
(五十路のオッサン、ロードバイクにハマる。)

ノンフィクションの映画らしい。

長年刑務所暮らしだった主人公が原作者にぜひとも自分について小説を書いてほしい、

と訪れたそうだ。

最初は武勇伝のようなものを依頼されたのかと断ろうとしたらしいが戸籍謄本があまりにも真っ白なのをみて書くことを決めたそうだ。原作は「身分帳」

 

長く刑務所の「規則に沿った生活をしてきたもの」が、

いざ、外の世界に出た時、どうなるものか、という世界。

そういえば、「ショーシャンクの空に」で長年の刑務所暮らしから出てきたものが

適応障害を犯し自殺に追い込まれた、

という事例があった。あれも実話だったか。

 

一言でいえば、「まっすぐで喧嘩っぱやく、自分の正義を貫こうとするものが、

外の世界ではいかに住みにくいか」が描かれる。

「越してきたアパート下で夜中、どんちゃん騒ぎをする外国人実習生とブローカー」

「経歴をきかれ職に就くことのムツカシサ」

「かつていた世界はもう華やかさを失い、住みにくくなった」

 

出所後から、心臓にリスクがあること、捨てられた母親への思慕ががずっと伏線で描かれる。

最期にアルバイトのような形だが、介護施設で掃除と少しばかりの

介護の手伝いという仕事についたが、そこで、職員によるバイトいじめの現場を見る。

そこでの愚痴や知的障碍者のモノマネや揶揄には、怒りを覚えるものの、

「そうですね」と自分の気持ちを偽り「社会適応」をする。

 

その帰り道、無垢な笑顔をみせてくれた知的障碍者から積んだコスモスの花をもらい

明るい希望の光を感じさせる電話を受け取ったが、急な雨に打たれ、ダッシュで帰り帰宅する。

少しだが、社会適応を覚え、支援してくれる人も少しだが増えた。

しかし、実際の終わりは知らないが、コスモスの香りを感じながら息絶える。

そして、一週間後に発見される。

 

「自分の正義は通用しない」嫌でも、社会適応しなければ生きていけない。

安っぽい感傷を抱いて、バイアスに凝り固まって、自分に酔って気持ちよくなるバカ。

タワーマンションから弱者救済を叫ぶ偽善者の声などお題目にもならない。

弱い底辺の存在がさらに「弱いもの」をいたぶる。

そして、自分より下の存在を揶揄して満足する。

まったくもって、やりきれない。

 

 

 

 

   ※ラサール石井。学歴社会の権化。こういう硬直した「頭の悪い」「情報の上書きできな  

    い」人間を排除することに成功したのが今回の選挙。ペコパの松陰寺さんの方が

    ずっと理路整然として説得力がある。