きのう 8月8日は
私が 働いている 施設に
入居している お義母さん の
誕生日
広島 生まれ の お義母さんは
12歳の時 原爆の 爆心地から
離れた 小学校の 校庭にいて
あの光を 見たと 言っていた
そうか 原爆投下の 翌日が
誕生日 なんだよね
毎年 毎年
お誕生日 ムード じゃない ね
東京で 就職して 結婚 してから
夫の 看病と 家系を 支える為
もう 働く事で 精一杯
ちょいと 息抜きに
お茶する お友達も 東京には いない
自分の 事は 二の次 三の次
いやいや 五の次 の 人生を
駆け抜けて 来た
そこに 嫁 ユキ 24歳 現る
初めて 母の日に
カーネーションを 届けた日
照れなのか はたまた
花が 嫌なのか
私が 嫌なのか
こーゆーのは
無し無し 止めて!
何にも 要らない
もう 持って 来ないでね
と 冷たーく 断られてから
なんだか 厚い壁を 感じて
ほんと 40年 なーーーんも
嫁らしい事 してこなかった ので
気持ちが 乗らなかった けど
でもさ 何か してあげたら?
って
職員さん達に 背中を 押されて
花より団子 よねっ きっと
と 言いながら
そうそう 私は 介護士さん!
と 勢い 付けて
車椅子を 押して
施設 近くの スーパーに
美味しい もの? 買いに
2人で 行ってみた
何か みょーな 気分
ちょいと ザワザワ する中
お刺身と プリンアラモード❤️
選んでもらって
抱えて もらってる カゴに
入れたら
あたし
お金 1円も 持ってないよ
料理も 出来ないし
包丁も 使えないし
と 顔を 曇らせる‥‥
私じゃなくて しんごちゃんが
お袋に これで んまいもん
買って あげて って
たんまり お金 預かったんです
今日は 甘えましょーよ
と 伝えてみた
何か ごめんね ありがとう
世話に なります
と 切ない顔で 頭を 下げてた
お義母さんは 家族の 為に
十分 尽くして きたでしょ
今度はね 私達が
たっぷり 恩返し する番
慣れない事 するのは
やっぱり
2人とも くすぐったい
お義母さんは
施設内で 私を 見つけると
あれ 私の 嫁
長男の 嫁 ユキちゃん!
と 皆さんに 笑顔で
紹介してくれる 様に なった
いやいや〜 たからさー
嫁らしい事
全く してこなかった のよー
あんだかなぁ〜(by 阿藤海)