中国で現在最も注目されている歴史小説家 馬伯庸による中篇小説です。映画化および連続テレビドラマ化もされており、ご存じの方も多いと思います。
物語は、唐の都 長安で経理を担当する下級官僚の李善徳が、上司にだまされて責任を押しつけられ、広州から長安まで新鮮なレイシを運ぶ任務を負わされるところから始まります。レイシは思いのほか足が速く、通常は4日ほどで味が落ちてしまう果物です。小説では、レイシを楊貴妃の誕生日宴会に間に合うよう、南方の広州から約2千5百キロ離れた長安まで届けようと奮闘する実務家の姿が描かれています。馬で急いでも10日以上かかる距離であり、任務に失敗すれば、責任を問われ死刑になるという厳しい世界です。李善徳は実務家として色々工夫をしながら、新鮮なレイシを長安まで届ける方法を考えますが、その間にも大きな渦の中に巻き込まれていきます。
映画はおおむね原作に忠実ですが、映画では李善徳の妻役の楊冪との関係が結構描かれていたのですが、小説では夫婦間の交流を濃密に描いた描写はほとんどなく、少々残念でした。
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書 籍 名:『長安的荔枝』
作 者:馬伯庸
出版社名:湖南文芸出版社
出 版 日:2022年10月 第1版
2025年 1月 第9次印刷
自己評価:★★★★
文 字 数:118千字/計71,203千字
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(BAIDU百科からお借りしています)
