【治療開始から1か月まで】

ステロイドを飲み始めました。
少しずつ錠量を減らす形です。

耳鼻科外来診察から一週間後に診察がありました。
発症から一週間くらいは悪化していき、そのくらいになると、どの程度なのか、今後の治癒の目処が立つそうです。

この診察では筋電テストをしました。顔に電流を流して筋肉の動きを見るものです。
このテストの動きが悪ければ、この時点で入院と説明がありました。
有り難いことに私はそこまでひどくなく、やはり程度は中程度。場所により部分麻痺と高度麻痺がある状態でした。
このテストで動きが悪いと、完治に時間がかかったり、後遺症が残る可能性が高くなるとの説明でした。中程度だと、だいたい1か月くらいで完治。ただ、個人差があり、もう少し早い場合もあれば、時間がかかる場合も。また中程度であっても後遺症が残る場合もあるとの説明でした。

血液検査の結果も出て、ヘルペスウィルス値が高いことが分かりました。
ヘルペスウィルスは私は口唇ヘルペスの方で、麻痺の種類で言うとベル麻痺になります。ヘルペスウィルスは通常も体の中にあるのですが、体が弱ったときに、唇に出来たりするものです。

その他に水疱瘡や帯状疱疹からなる
ハント症候群というものもあるそうです。
発疹が出ない場合もあるそうで、ベル麻痺との区別は血液検査で分かるそうです。
こちらの方が重症化しやすいとの説明がありました。

ウィルスを殺す薬も処方されました。
またステロイドの副作用で睡眠が十分に取れなかったため、安定剤も処方されました。

この頃には目の閉じがかなり悪くなり、寝ているときも目が開いているので、眼帯をして眠る、点眼をマメにして目の乾燥を防ぐように指導がありました。
私の場合、日を追う毎に、視力低下もしていて、これは乾燥によるドライアイのせいであるようなのですが、運転も最低限にし、なるべく目を休めるようにしました。

この時期にしてはいけないことということで、無理に顔を動かさないように指示がありました。マッサージなどもです。
これは共同運動(目と口が一緒に動くなど)を起こしやすくなってしまうからだそうです。

気を付けることは、
安静にする
規則正しく生活する(睡眠、食事など)
顔を冷やさないようにする
ストレスをためないようにする
などです。


最初に説明があった通り、麻痺の状態は日に日に悪化していきましたが、私の場合発症から9日目くらいに、進行が止まったような感覚がありました。ステロイドを飲み終えて、ウィルスの薬も飲み終えてからという感じです。
また11日目には頬が動き始めたような感覚がありました。
その頃と同時に、頬や耳のピリピリした痛みや、押すと筋肉痛のような痛みがはじまりました。
その痛みを境に少しずつ動くようになっていきました。

16日目に診察があり、
表情テストでは3点アップの18点に。
この時点での高度麻痺は
方目つぶり、額のしわ寄せ、鼻を動かす、口笛

部分麻痺は
軽い開眼、強い開眼、頬をふくらます、イーと歯を見せる、口をへの字に曲げる

ほぼ正常は
安静時非対称
でした。

顔を少しずつ動かす指導がありました。
無理なことはせず、毎日表情テストに沿った動きをするように言われました。
電気治療などはしないように指導されました。

薬は血流、血行を良くする薬、抹消血管を広げる薬を引き続き処方されました。

その後日々できることが増え、睡眠中の目の開眼もおさまったのか、視力も元に戻りました。

1か月経った今、表情テストの項目も自己採点ではほぼクリアされていると思います。
ただ、笑うと若干右側がひきつるのと、頬が重く感じるのはまだ残っています。
また天気が悪い日、寒い日はあまり調子が良くありません。

顔面神経麻痺は原因は不明ですが
疲れや睡眠不足、またウィルスが引き金になると言われています。

やはり、規則正しい生活や十分な睡眠、食事、またストレスをためない生活が大切であると改めて感じました。


ベル麻痺は軽度であればほぼ完治、重度であっても80~90%は完治できる病気だそうです。
早期受診適切な治療、規則正しい生活がとても大切だと思います。

また顔ということでショックも大きいですが、そのことでストレスを受けることも良くないと思います。なかなかストレスを感じないようにするのは難しいと思いますが、私は進行期はなるべく鏡を見ないようにしました。音楽を聞いたり、本を読んだり、リラックスできる環境でストレスを減らせるといいですね。



治療や治癒に関しては、個人差があると思いますので、参考にならないことも多いと思いますが、こちらにたどり着いてくださった方々が、元気に過ごせますよう、心からお祈りいたします。

今後はワンコを中心にのんびりと更新していきたいと思いますニコニコニコ