本当の幸せは何か? それは数字では表せない。 そんな当たり前のことを正面きって言える人は少ない。
- 日下 公人
- 5年後こうなる
この本に出てくる「経済見通しより戦争見通し、戦争見通しより道義見通し」というフレーズや、「五年後デフレは続く、けれどみんな幸福」というフレーズは、結局私たちの幸せは数字では表すことのできない「日本的」な雰囲気にあるということを表している。
著者の日下氏は、テレビに出てくるエコノミストとは一線を隔しているというか、まったく持って違う。
この人は、日本の独特の雰囲気にある”感じるけれど数字にできない”要素を、経済指標の中に取り入れ、総合的な判断をしていると思う。
いわゆる、知識人には珍しい常識を持ったおっちゃん である。
このような人は、不安をあおったり、過激世間受けを狙ったことを言わない代わりに、でも「ほら、結局こうなったでしょう?」という感じて語りかけてくる。
私もこんな感性を持っていたいとつくづく思う。