ソウル大学が25日に公表した内容によると、スーチー氏は今年11月にソウル大学の呉然天（オ・ヨンチョン）総長一行によるミャンマー訪問をきっかけに、韓国での教育に関心を持つようになったという。スーチー氏は呉総長一行との面会の際「ミャンマーでトップのヤンゴン大学は、1950年から60年代まではアジアでも最高の大学の一つだったが、今はそうではない」とした上で「その間にアジアで最高の大学となったソウル大学について知りたい」と述べたという。ソウル大学の関係者によると、ヤンゴン国立大学はもともと総合大学だったが、後に10以上の単科大学に分立したため、大学としての機能を果たせなくなったという。ヤンゴン大学の各学部が単科大学に分かれたのは1960年代だが、その背景には学生たちのデモを押さえ込みたい政府の意向が働いたようだ。
英国の名門オックスフォード大学出身のスーチー氏は「経済発展と民主化を同時に達成した韓国にとって、その大きな原動力となったのは教育だ。韓国の教育についてもっと詳しく知りたい」と述べたという。今年4月の補欠選挙で下院議員に当選したスーチー氏は、高等教育正常化関連法案を議会に提出した。
ソウル大学は今後ヤンゴン大学などと協力し、ミャンマーの優秀な学生を同大学院の修士・博士課程で積極的に受け入れ、またミャンマーの要請があれば、教育システム構築に向けた支援を行う方向でも検討を行っている。
ソウル大学はスーチー氏の教育に対する関心を高く評価し、スーチー氏に教育学名誉博士学位を授与することを決めた。
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