今日は(「卓球アンソロジー」と「卓球アンソロジー続」(田辺武夫著)を読む)と題しBlogしたいと思います。
『卓球アンソロジー』は、田辺武夫氏による卓球をテーマにしたエッセイ・評論集で、2016年8月20日に近代文藝社から刊行されました。
本書では、卓球に関連する小説、詩、エッセイ、演劇、映画、写真、美術作品など、多岐にわたるジャンルの作品を取り上げ、卓球の文化的側面や歴史的背景を探求しています。
続編である『卓球アンソロジー 続』は、2016年に刊行された『卓球アンソロジー』の続編として、月刊誌『卓球王国』に連載された内容を再構成し、さらに新たな資料を加えて2024年11月30日に発売されました。
本書では、夏目漱石が日本で初めて卓球をプレーした可能性についての考察や、文豪・菊池寛の卓球観など、卓球にまつわる多彩なエピソードが紹介されています。
著者の田辺武夫氏は、1951年神奈川県生まれで、早稲田大学卓球部の主将を務めた経験を持ち、神奈川県立高等学校の教諭を経て、現在は川崎卓球協会の理事を務めています。彼の卓球への深い愛情と知識が、本書を通じて感じられます。
(「卓球アンソロジー」と「卓球アンソロジー続」(田辺武夫著))
以下は、私が興味のあった作品を選別・抜粋して紹介します。
アンソロジーとは特定のテーマやジャンル、作者、アーティストの作品を1冊の本やアルバムにまとめたものを指します。
●「卓球アンソロジー」(田辺武夫著)
・「卓球競技は、チェスをしながら百メートルダッシュを繰り返すようなスポーツだ」
(荻村伊智朗)
・城島充氏の「武蔵野のローレライ」
天空からこの蒼い惑星の
いちばんあたたかく緑なる点を探すと
武蔵野卓球場が見つかるかもしれない
・谷川俊太郎氏の「ピンポン」
硬くて白く小さな球が
人と人との間をゆききする
それで勝負が決まるのだ
ピン! ポン!
それで勝負は決まるのだ
頑なに打ち返し
ピン ポン
一刻も心許さず
ピンポン
もはやたわむれているのではない
(略)
・「卓球やらせて!」(松崎キミ代著)
・「ピンといえばポン。タッといえばキュウどすえ。」
(1991年世界卓球選手権千葉大会のポスター・糸井重里氏のキャッチコピー)
・2001年世界卓球大阪大会ポスター「風神雷神」(浅葉克己・作、奥村靫正・絵)
・スマッシュを打つたつもりのラケットが空切る時の手応へもある
(「やさしい神様」(足立尚彦・歌集))
・長谷川信彦さんのこと
・「日本最初の卓球人は山田耕作である?」
(「自伝・若き日の狂詩曲」(山田耕作著))
・夏目漱石の卓球
・芥川龍之介と川端康成の卓球
・小野誠治というアスリートの名
(「拉致と決断」(蓮池薫著))
・観戦を楽しむ
(JA全農2014年世界卓球東京大会)
平野さやかに かすみ霽(は)れ
瀬音ゆかしき 石川の
田の代かきに 水湛(たた)え
森をうるおし 石垣に
さきわいあれと さくら咲く
・「メッセから」(荻村伊智朗著)
・「朝日俳壇」より 友井正明氏の俳句
ピンポンの音の消したる春の雪
・1983年世界卓球東京大会のテーマ曲「白い風」(伊藤アキラ氏作詞、宮川泰氏作曲)
●「卓球アンソロジー続」(田辺武夫著)
・ピンポンに興じる菊池寛
・童謡「ピンポン玉と子猫」(相馬御風作)
・映画「ミックス」(古沢良太・脚本、石川淳一・監督) (2017年公開)
・荻村伊智朗の名言
「卓球競技は、チェスをしながら百メートルダッシュを繰り返すようなスポーツ」
「卓球は、100メートルを全力疾走しながらチェスをしているような競技」
・日本の初めての「ピンポン」
・新聞に見る初めての「ピンポン」
・「ピンポン」から「卓球」へ
「卓」で行う、「卓越」に通ずる、ことから名付けたという。
