●河野満選手のレシーブ
(現代卓球においても参考になる技術と考え方)
1、レシーブの構え
静から動への出発点
スタンスは肩幅より少し広くとり、左足をやや前にして構える。
つま先で立つ。
親指のつけ根のところに力を入れ、膝を内側にしめる。
膝は「く」の字になるように曲げ、重心を高く保つ。
小指の方に力が入っていたり、膝が曲がり過ぎたり、伸びすぎたりしないように注意する。
腕は肩から自然に下にさげ、肘を90度に保つ。
前傾姿勢をとり、身体の前に構える。ラケットは台より下にならないようにする。
あごをひき、相手を見る。全体的にむだな力を入れないことが大切だ。
深いボールに対しても、浅いボールに対しても、また、大きな振りでも、小さな振りでも、とっさに動けるレシーブの構えが必要だ。
2、3球目を攻撃させないレシーブ
レシーブミスをしないことを前提に、3球目攻撃されないレシーブをすることが大切。
レシーブから積極的に攻める気持ちを持って、「スマッシュできるボールは全部スマッシュする」という気持ちを常に頭に入れてレシーブの構えに入る。
対戦相手によって、あるいは試合の状況によって、試合の流れによっては、入れるだけのレシーブでいいときもあるし、強攻レシーブを多くした方がいいときもある。
3球目攻撃されないレシーブを基本に、それぞれを使い分けることが大切だ。
3、1つのサービスに対して最低3種類以上のレシーブ方法
3球目攻撃を封じるには、1つのサービスに対して最低3種類のレシーブの仕方ができなくてはいけない。
例えば、ストップレシーブ、ナックルレシーブ、ドライブレシーブ、切らないレシーブ、横回転を加えたレシーブ等。
4、レシーブの質を上げる
レシーブの幅を広げることはもちろん、それと並行して質を上げることも忘れてはいけない。
ツッツキレシーブでも、切るツッツキと切らないツッツキ、速いツッツキと遅いツッツキが必要だ。
払えるレシーブにしても、フォア前にきたボールでも、バック側にきたボールでも払えるように。さらにバックハンドでも払えるようになれば最高だ。
5、3種類以上のレシーブ
①フォア前を払うレシーブ
左足を前へ踏み出しながら、左肩も前へ出す。
身体をボールのところまでもっていき、身体の前でインパクトする。
そのとき、左腕もボールのところまでもっていく。
身体が伸びきった状態でインパクトしたり、右腕を伸ばしただけでインパクトするのはよくない。
フォアクロスへ払う場合、ラケットの先端は下がる。左肩と腰をひねりながらインパクトする。
ストレートへ払う場合、ラケットの先端は台と平行になる。右肩と腰を前へ押し出すようにして、ラケットを前へ押す。
②フォア前をストップレシーブ
バックスウィングまでは、払うレシーブのときと同じでなくてはいけない。いかにも「ストップしますよ」という格好でレシーブすれば、相手に読まれてしまうからだ。
ストップレシーブは、インパクトの瞬間に手首の力を抜くことが大切。ラケットにボールを乗せて運ぶ感じにレシーブする。
③横回転を加えたレシーブ
浅いサービスに対して、左足を踏み込む。バックスウィングは高く、小さくとる。
ボールの横山をこすりながら、手首を使ってインパクトする。打球点は、頂点か、それより前にとる。
④ナックルレシーブ
ボールの回転に合ったラケット角度をとる。この場合、下回転サービスなので、ラケットは少し上向きになる。
ラケットの角度をとり、その角度のままインパクトする。
インパクトした角度のまま前へ出す。手首は返さない。
●参考書籍
「写真でみる世界制覇への技術と戦略」
昭和54年8月1日初版発行
著者:河野 満
発行所:ヤマト卓球株式会社
●河野 満選手のプロフィール
河野 満選手は、1977年世界シングルスチャンピオンで私の学生時代の憧れの選手でした。世界卓球史上最も完成したペン表速攻選手。
ラケット面を伏せるフォアハンドのテイクバックやひじ締め式のショート&バックハンド強打、台上の逆モーションなど現代卓球でも十分通用する技術を持っていました。





