今日は、以前に当ブログ(2015.2.11〜2015.3.6・No.1〜20)で紹介した河野満選手の卓球解説本である「写真でみる世界制覇への技術と戦術」の紹介です。
(2019年9月14日付当ブログの再投稿)
今回は、まえがきとあとがきの抜粋、各セクションの項目のみ、気付き事項をブログします。
なお、解説本の内容の詳細は過去のブログを参考にして下さい。
この本は、私が大学2回生の時、ペンドラからペン表前陣速攻に転向した頃、卓球部の先輩から頂いたものです。
今では、入手困難であり、実に貴重な本と言えます。末永く大切に保存しておきたいと思います。
「写真でみる世界制覇への技術と戦術」
昭和54年8月1日初版発行
著者:河野 満
発行所:ヤマト卓球株式会社
1、河野 満選手のプロフィール
河野 満選手は、1977年世界シングルスチャンピオンで私の学生時代の憧れの選手でした。世界卓球史上最も完成したペン表速攻選手。
ラケット面を伏せるフォアハンドのテイクバックやひじ締め式のショート&バックハンド強打、台上の逆モーションなど現代卓球でも十分通用する技術を持っていました。
2、まえがき(抜粋)
この本では、私が卓球を始めてから世界チャンピオンになるまでの数多くの国内、国際試合の経験を基に基本的な技術と戦術について連続写真を多くして解説しました。
本を読んで、写真を見て知識を得ることは卓球では大切な練習のひとつです。しかし、読んだだけで、あるいは見ただけで身についたと思うことは大変危険なことです。得た知識を実際にやって身につけることが大切です。何度何度も読み返して、同じことを繰り返し練習する。そして、身体で覚えてしまうことが大切です。
3、セクション
セクション1
1.ラケット
重さ:80g、厚さ:7㎜、材質:ひのき合板、特徴:はずまない
100本目に出会ったラケット
5枚合板ラケット
ラケットはけずる
オーソドックスなラケットから使う
2.ラバー
ラバー:表ソフトラバー、厚さ:4㎜、粒の大きさ:大粒、特徴:柔らかくはずむ
粒を大きくしてから強くなった
3.グリップ
基本的にはグリップは変えない
セクション2技術
1.サービス
よいサービスの条件
①同じモーションから違ったコースへ出す
②同じモーションから正反対のサービスを出す
呼吸をととのえてからサービスを出す
1本目のサービスと5本目のサービスに気を配れ
(当時はサービス5本交代制であった)
スタートは得意なサービス
ロングサービス・フォアハンドナックルサービス・フォア前の上回転サービス
2.レシーブ
静から動への出発点
3球目を攻撃させない
1つのサービスに対して3種類のレシーブ方法
レシーブの質を上げる
フォア前のレシーブ・横回転を加えたレシーブ・ナックルレシーブ
3.フォアハンドロング
4.スマッシュ
連続スマッシュ
身体のためとつっこみ
5.ツッツキ打ち
スマッシュとドライブを使い分ける
強打は横から打つ
横回転のドライブ
ドライブ・クロス打ち・ストレート打ち・流し打ち
6.ショート
ボールによって角度を変える
フットワークが大切
7.バックハンド
必ずフォアハンドスマッシュに結びつけること
8.フットワーク
左右のフットワーク・前後のフットワーク・斜めのフットワーク・とびつき
ボールを使った5動作・ボールを使わない7動作
9.サービスから3球目攻撃
よいサービスは3球目につながる
サービスによって3球目のまち方は変わる
ヤマをはる
しのぎの技術
ロングサービスから3球目攻撃・ナックルサービスから3球目攻撃・フォア前上回転サービスから3球目攻撃
10.レシーブから4球目攻撃
ストップレシーブから4球目攻撃・払ってから4球目攻撃
11.カット攻略
戦型に合った攻略方法
変化を見わける
得意なボール・得意なコースを選べ
カット打ちはフォアハンド
低いカットもスマッシュ
粘るときは4分の力
スマッシュとその1〜2本前のボールとの間に変化をつける
切れたカットを打つ・切れないカットを打つ・第2打で変化をつける・スマッシュからストップ
12.ドライブ攻略
①ドライブをさせない技術
②ドライブを止める技術
③ドライブを打つ技術
13.ショート攻略
オールフォアで動くのは不利
ショートをねらう
テンポを変えて打つ
早い打球点でのツッツキ
14.連係プレー
フォアハンド→バックハンド・フォアハンド→ショート・ショート→バックハンド・ショート→ス回り込んでフォアハンドマッシュ・バックハンド→回り込んでフォアハンドスマッシュ
セクション3戦術
1.試合に備える
精神統一
試合前に汗をかく
メガネが割れた
うぬぼれ
2.相手を研究して試合に生かす
性格を知る
得意なものを知る
弱いところを知る
3.初めて対戦する選手とはどう戦うか
4.試合がヘタな選手
5.リードしているときはパターンを変えない
6.リードされているときはパターンを変える
7.せったときは後半にパターンを変える
8.2本続けてとられたら間をとる
9.伸びるとき
新しい技術を身につける
1つの技術を身につけたときも、ぐっと伸びる
10.試合前に眠れない
11.シーズンオフにはマイナス面を・シーズン中にはプラス面を強化しよう
12.禅で得た教訓
思い切ってやりなさい
夢中でやりなさい
13.長かったチャンピオンまでの道
4、あとがき(抜粋)
短いようで長かった10年間だった。苦しかったこと、また楽しかったこといろいろある。しかし、苦しい思い出の方が印象強く残っている。なぐられながら教わったこと、説教されたこと、苦しかった試合のこと、きびしくしごかれたこと、すべてがいい思い出になっている。たくさんの友達ができたのも卓球のおかげだと思う。
ときどき人から「なぜもっとプレーをやらないんだ。悔いが残るでしょう」と聞かれる。が、私は自分でやれるだけのことをやったから悔いは残らない。自分の100ある力を100全部出し切った。少しも悔いが残らない。卓球をやってよかったと思っている。
5、まとめ
河野 満選手は地味ですが、卓球の技術の凄さはもちろんのこと、その精神力の強さや人一倍の努力は計りしれないものがありました。世界卓球史上、最も完成したペン表ソフト速攻選手です。


