大学の授業で教育学や心理学について学ぶとき、だいたいそれは「理論」とよばれるものである。

そういった理論を学んだ学生が現場でその理論を基に教育実践を勤しむ。

 

ただ、多くの現場の教員は、そうした理論を意識はしていない。

それそのものは自然なことだと思う。

逐一、理論を意識していては何十、何百という児童・生徒に対応はできないから。

しかし、一部の教員はそういった理論の存在そのものを無意味だと切り捨てる。

そこまで来ると教師としての的確性が問われてくる。

 

たくさんの教育・心理の理論が存在する。

教育者はその理論をいくつも学び、自らの価値観に合う理論と出会う。

そうしていくつかの理論を体系的に組み合わせてできたものが「理念」である。

理念の全くない教員とはいわば、教育に対する思いや信念がまったくない教員である。

サラリーマン先生に多いケースである。

そして、その理念のもとに実践がある。

 

つまり、理論を知らない教員には理念がないし、理念のない教員には効果的な教育実践は不可能であるということだ。

逆に言えば、理論をきちんと学んだ教師には、筋の通った理念があるし、その理念の下で勤しまれる教育実践は効果的なものである。

 

理論は実践に直接役に立つものではないかもしれない。

だけれども、理論というのは教育の基礎であり、基礎のままならない人間に教育実践は不可能である、ということだ。

 

だからこそ、教育学生にはキチンと理論を学んでほしいと思う。