こんにちは、旧帝大生です。

 

 

 

今日はクリスティアーノ・ロナウド参戦に湧くイタリア・セリエAの開幕戦から

注目の一戦、ラツィオvsナポリを見て記事を書きたいと思います。

 

 

試合展開

試合は立ち上がりからラツィオが支配。

そのまま24分にインモービレがヒールチョップで3人をかわし、

左足で巻いて決め、ラツィオが先制します。

 

 

この後、ナポリはパスワークが噛み合わず、完全にラツィオにボールを持たされている展開。

ラツィオの思惑通り試合が進行していました。

 

 

流れが変わったのはジエリンスキのシュートがバーを叩いた場面。

これ以降、ナポリが徐々に持ち直し、ペースを握り始めます。

 

 

40分にはコーナーキックからアルビオルがシュート。

これをストラコシャが弾いたボールにミリクが詰めてネットを揺らすも

その前のプレーでクリバリのファウルを取られてゴールを取り消されるなど

前半終盤に際どい場面を作り出します。

 

 

そして前半アディショナルタイムの47分、インシーニェのクロスをカジェホンがダイレクトで折り返し、

ミリクがこれを押し込み、ナポリが前半のうちに追いつきます。

 

 

後半はナポリのパスワークが改善され、効果的に。

ハムシクをはじめボールを持ったら縦へ早く入れていた前半とは打って変わって

距離感を近くし、横への揺さぶりも取り入れてラツィオを翻弄していきます。

このパス回しにラツィオは徐々に疲労。前半は緻密な守備組織を保っていましたが、

徐々にプレスが甘くなっていきました。

 

 

ナポリは59分と比較的後半の早い段階でインシーニェのゴールで勝ち越しに成功、

以後はパスを回して時間を使いつつラツィオの疲労を誘います。

 

 

対するラツィオも68分のシステム変更を境に再び攻撃に出ます。

ロスタイムにはコーナーキックから新加入アチェルビのヘディングがポストを弾くなど

ナポリを攻め立てたものの追いつけず、試合は2-1でナポリが勝利しました。

 

 

ラツィオの視点

セリエA第1節 vsナポリ スターティングメンバー

 

立ち上がりはペースを握ったラツィオ。この要因は最終ラインとアンカーのバデリが

比較的自由にボールを持てたことにあると思います。

最終ラインからのビルドアップ時には両ウイングバックへ、

ポジティブトランジション時にはインモービレへのロングボールを後方から供給できていました。

 

 

さかんに裏を狙っていたインモービレはナポリの最終ラインにとって脅威となり続け、

先制点もアチェルビのパスからインモービレが抜け出したところから生まれています。

 

 

先制した後はしっかりひいて5-3-1-1のブロックを敷いてナポリにスペースを与えず、

奪った後は素早くインモービレにボールを入れる形で試合をコントロールできていただけに、

前半のうちに追いつかれてしまったことが悔やまれます。

 

 

後半は前述のとおり改善されたナポリのパスワークの前に

徐々に疲労が出て守備がほころんで逆転を許し、

以後もナポリにボールを支配されてなかなか攻撃出でられない展開が続いていました。

 

 

ここで動いたインザーギ監督。アンカーのバデリを下げてサイドアタッカーのコレアを入れ、

システムを下図のような4-4-2に変更して攻撃に出ます。

 

前線の枚数を増やすこの采配によってふたたび息を吹き返したラツィオ。

特にコレアは再三ドリブル突破を仕掛けて可能性を感じさせるプレーを見せました。

しかし、最後のフィニッシュまでの局面で効果的なプレーを見せられず、

同点に追いつくことはできませんでした。

このフィニッシュまでの形をいかに作っていくかが今後の課題でしょうね。

 

 

ナポリの視点

セリエA第1節 vsラツィオ スターティングメンバー

 

昨季クラブ史上最高勝ち点を叩き出しながらユベントスからスクデットを奪還できなかったナポリ。

今季はナポリを再びイタリア屈指の強豪に押し上げた功労者サッリ監督が去り、

ミランで一時代を築いたアンチェロッティを新監督に迎えました。

 

 

注目の今季初の公式戦となったこの試合、

昨季は左インサイドハーフとして不動の地位を築いていたハムシクをアンカーとして起用し、

メルテンスが君臨してたセンターフォワードの位置にはミリクを起用しました。

 

 

この二つの起用は機能していたとは言い難かったというのが正直な感想ですね。

立ち上がり、ナポリはラツィオにペースを握られてしまうんですが、

攻撃面でこのハムシクがブレーキになってしまいます。

ルイス・アルベルトにマンマークされていた影響もあると思うんですが、

ボールを持つと縦への急いだ展開が目立ち、ボールロストの原因になってしまっていました。

 

 

またミリクもパスワークの中で機能していたとはいいがたく、ボールロストするシーンも。

パスワークの中で機能する技術や周りとの連動性といったところでは、

メルテンスに劣るのかなという印象でした。

 

 

また前線の守備も機能しておらず、ラツィオのロングボールの出どころへのプレスがかからずに

大きな展開を許してしまって。ペースを握らせる結果になっていました。

 

 

ただ、アンチェロッティ監督はさすがの采配を見せていました。

ハーフタイムで修正をかけてパスワークを機能させ、

ラツィオがシステムを変更して攻勢に出てくるとすかさず

ハムシクに替えてディアワラを投入して守備強度を上げることに成功していました。

 

 

全体的な印象としてはまだサッリ時代の昨季から大きな変化は見られないなというところでした。

選手起用で独自色を出そうとはしていましたが、

右のインシーニェのカットインから左のカジェホンへクロスを送り込んだ

逆転弾の形はまさしくサッリ時代得意として得点を量産したパターン。

 

 

ただ、現時点で変化になりそうなのはセンターフォワードのところ。

昨季このポジションの主力だったメルテンスは今日も途中出場しているんですが、

ミリクではなくインシーニェと交代し、右のウイングで起用されています。

現時点では、メルテンスはウイングとして計算し、センターフォワードにはミリクを据えていく考えなのでしょう。

ここに高さがある選手が欲しいということなのかもしれませんね。

 

 

新戦力のヴェルディファビアンらをどのような形でチームの中に加えていくかなど

まだ不透明なところが多い中で、これまでのスタイルをほぼそのまま残していくのか、

修正を加えたりさらに上乗せを図るのか注目です。

 

 

 

両チームともに上位争いに食い込んでくるだろうチームで、

次節はラツィオが王者ユベントスと、ナポリはアンチェロッティ監督の古巣ミランとの対戦。

目が離せませんね。

 

 

それでは今日はここらへんで失礼します。