小学校高学年になると一人で美唄や同じく親戚のいる苫小牧に行くようになりましたが、当時の私にとっては稚内、釧路、旭川、函館と云った道内の主要都市は遥か彼方であり、ましてや東京、大阪、博多などと云う駅は雲の上の存在でした。
そんな折り、同居していた父方の祖父が、祖父の実家のある山形の遊佐まで連れて行ってくれると云うことになりました。初めての内地行です(笑)
唯々、特急に乗れる!青函連絡船に乗れる!内地の汽車(笑)に乗れる!と云った事で乗車当日まで興奮しっぱなしでした。
この頃には札幌ー函館間は優等列車のほとんどが室蘭本線経由でしたが、小樽回りの特急が一本有りました。キハ80系82形のDC特急『北海』です!!
小樽駅を午後8時頃に出発すると函館までは約4時間。真っ暗で何も見えないにも関わらす、窓の外ばかり見ていました。
長万部を過ぎると、車掌から乗船記入用紙が配られ、記入した後に又車掌が回収に来ました。
さて、いよいよ青函連絡船です!!
(続)