加納石人の書


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竹林や夜寒のみちの右ひたり 龍之介句



ようこそ!
随風社 加納朱美です。

作者 芥川龍之介は、
大正5(1916)年 東京帝大在学中に発表した
『鼻』が夏目漱石に評価され文壇に登場!

卒業後、海軍機関学校の嘱託教官として
英語を教えながら
作家を目指し鎌倉で青春時代を送りました。

芥川龍之介は漱石の死から1週間後、
かつて漱石が参禅した円覚寺の帰源院を訪れ

竹林や夜寒のみちの右ひだり

と詠んだようです。
この時、芥川龍之介24歳。
(夏目漱石が亡くなったのは
  1916.12.9  享年49歳)

漱石の門下生であった龍之介の心許なさが
にじみ出ているように感じます。
(あくまでも、私の印象です〜)

青年期の芥川龍之介と、
最晩年の夏目漱石の関わりを
想像してみるのも面白いかもニヤリです。

石人の作品と龍之介の句。
書線や空間、全体のバランスが
なんともいえず共鳴しているように感じます。

皆さまも、思いのままに
お楽しみくださいませ〜