加納石人の書
うきくさや浮世の風のいふなりに
一茶句
〜浮世の風〜
俗世間における種々の困難を風にたとえた語
ようこそ!
随風社 加納朱美です。
《うきくさや浮世の風のいふなりに》
活字で見る句と、石人の書。
人の手による表現は、
なんと生々しい?!ことでしょう。
小林一茶のやるせなさや、寄る辺なさか
空間を使って表現し、
書線は丸みを帯びているから
柔軟な心は保たれていたのかな?
…などと、想像しているのは私です。
あくまでも、個人的な楽しみ方です。
先に紹介した
芥川龍之介、夏目漱石の句の作品と
見比べて下さいまし。
著名な作家三人の句を、
石人という書家が解釈して表現した作品です。
三者三様、その句の世界を
書で拡げてくれているように感じます。
皆さんも
是非ぜひ面白がって、楽しんで下さいませ。