さきほど、全国的に話題となっていた大学のアメフト部選手の会見が行われたらしい。

 

素人目でも何かおかしいとわかる、試合での反則行為。ネットが発達しているだけにあっという間に広がり、連日一大ニュースとなっていた。

そんななか、代理人に任せても良いのにも関わらず、自ら実名や容姿を公にして会見を行った選手。

数年後には就職が控えている。公に出てくるということ自体、かなりの勇気がいる行動だ。犯した行為は許されざることだが、もう誠意は十分に表しただろう。大学生で私と年齢が近いだけに、今後は加害者も被害者もそっとしてあげてほしいと同情した。

 

それにしても、さっさと隠れたどこかの監督や知らんぷりの幹部とは雲泥の差だ。どうして地位のある人間は、都合が悪いと役職に固執したがるのか・・・

 

 

 

 

Twitterを開くと、トレンドはその会見一色。主に選手の姿を評価し、擁護する声が多かった。

しかし、なんとなく眺めているうちにゾッとするツイートを見つけた。

 

 

約1週間前投稿の、加害者の実名と顔写真を載せたうえで「こいつが犯人」と明言したツイート。

 
このツイートをした人物が当人と知り合いなのかはわからないが、これは恐ろしいことである。
そもそも、今日の記者会見までは加害者も被害者も一切公表されていない(被害者の父親は先日出てきたが)。
それなのに、まるで指名手配犯のような扱いだ。面白おかしく書いている以上、雲隠れしたおじさんよりもある意味で質が悪い。
選手は自責の念に堪えかねて自ら会見に出たと思うが、それ以前に裏で晒されていたという事実に身震いした。
 
 
 
少し前のとある大事件では、ネット上で「マスコミが被害者宅に執着するのはいかがなものか」「加害者を追及しろ」とマスコミの報道姿勢を問う意見が散見された。だが、それ以上にいかがなものかと思うのは、妙な正義感を抱いて吊るし上げようとする連中である。
匿名ならなんでもやってよいということではない。かくいう私も、事件の真相を把握しているわけではないので、言える立場ではない。
ネットの恐怖を覚えたのと同時に、自分も投稿内容には注意しようと思った。