どこもかしこも激込みのGW。
ショッピングセンターは車さえ
停められず。
クマオみるみる不機嫌に。
あ~またこれか。
うっかりため息が出そうになる。
その気配を敏感に察して
「え?何?」と威圧的な感じで
攻めてこようとするクマオ。
「ううん、何も」と明るく言って
事なきを得るが、
こういう状況ではほとんど毎度こうなる
クマオのことを
なぜ私は予見できず
ホイホイとクマオのなすがままに
こんな狭い混雑の駐車場内に入ることを
とめなかったのか。
クマオの器の小ささよりも
自分の学びのなさに嫌気がさして
しまう。
「もう車停められへんし、
出口付近が渋滞してるから
ここから出るのも大変や」
とげとげした声でクマオがしきりに
言うのを黙って聞いている。
クマオが言った。
「りこちゃん、
一人で食べてきて」
「え?」一瞬耳を疑う言葉。
「ボクは車でぐるぐる回ってるから
その間に食べてきて(怒)」
「クマオさんは?」
「ボクはお腹あんまり空いてないから
ええわ(怒)」
「それやったら私もいい」
「何でよ、りこ、お腹空いてるって
言うたやんか」
「言うたけどそこまでしてまで
食べなくてもいいねん」
「はよ!さ、降りて。
お寿司でもおうどんでもカレーでも
好きなとこ行って食べてきて!
車、にっちもさっちも動かへんし!(怒)」
「いやや」
「早く!!!(怒)」
あまりの剣幕に私、黙っておりた。
車をかき分けるようにして
飲食店を探して
外から見て空席がまばらにありそうな
チェーンのお寿司屋さんに入った。
番号が示す席に一人で着く。
もしかしたらクマオも後から
来るかもしれないと一応二人分の
お茶を用意していると
そこにクマオから電話。
車停められたのか?と一瞬期待したが、
耳に飛び込んできたのは
相変わらずのとげとげしい声。
「車停められへんから
もうそこ出たから。
だから食べ終わったら電話して!
迎えに行くから」
「・・わかった」
周囲のテーブルはGWらしく
家族連れやらで賑わっている。
いったい何の因果で私はせっかくのGWに
この喧騒の中、
一人でお寿司を食べないといけないのか。
しかもクマオは怒って車の中。
別に一人の食事がイヤなのではない。
「お腹空いた~」とも確かに言った。
だけど私は犬か?
とりあえず餌食べさしたらそれで
いいと思ったのか。
いっしょに出かける意味を軽く考え
すぎではないか。
フツフツとした怒りがこみ上げた。
ほんの二皿注文してささっと食べて
店を出た。
味もよくわからない。
お会計300円にもいかなかった。
今回万博のチケットも購入している。
まだ日程は決めていないが、
その時も多かれ少なかれの混雑で
どうせクマオはまたこんな事態に
なるだろう。
そんなクマオ変えることはできない
のであれば、
私はこの学びを活かして
前もってしっかりクマオに認識させて
もっと楽しく過ごせるようにしたいと
今度は肝に銘じた。
GW中日のさんざんだった日の話。
たっぷりとした生地がよさそう。