お盆休み中の話。
その日は諸用があったが
朝からいろいろ予定が狂って
ランチを食べる間もなく
午後2時も過ぎ、
しかたなく
そのあたりから一番近い商店街の中の
ラーメン屋さんに行くことになった。
そこは比較的近場の駅前では
あるものの
ほとんど行ったことのない場所。
パーキングに車を停めて降りるや否や
さっそく
「われ、何さらしとんねん!」と
いう怒声が耳に飛び込んできた。
近くにボートレース場があるゆえん
なのか。
「な、
こんなんばっかりやで、
ここは」と言いながら
クマオが説明してくれる。
「この先はもう繁華街や。
その1本向こうの筋が
有名な風俗街やで」
「へ~」
「実はな、
この近所で破格で売りに出てたビルを
買いませんか?て言われて、
内見に行く予定が、
僅差で売却が決まってしまってな」
「そうなんや。
惜しかったんやな」
「そうやねん、
風俗も近いし、
ちょうどよかったんやけど、
いやいや何言わすねん!」
「おい」
なんて
話をしたのだが
「風俗ぐらいええやろ?」と
わりと真面目にクマオが言うので
「クマオさんが風俗でいいなら
どうぞ」と言った。
そう、
風俗なら全然いいのだと、
どこかの女に手を出して
彼氏彼女の関係になられることが
一番困るのだから、
むしろそうしてくれた方が
全然安心だわとクマオに言った。
という話をふと思い出したので。
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