「あちらにいる鬼」  4/25-2 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

ネトフリで放映中の

「あちらにいる鬼」を観た。

 

作家であり僧侶でもある

「瀬戸内寂聴」さんの半生をつづった

映画である。

 

みはる(寂聴・寺島しのぶ)と

不倫相手の白木(井上光春・豊川悦司)と

その妻(広末涼子)の

一般常識をはるかに逸脱した3人の実話で、

直木賞作家でもある娘さんの井上荒野さんの

小説が元になっている。

 

が、

この手のストーリー自体は苦手だ。

 

こんなふうに生きることができるのは

ほんとに一握りの人たち。

もちろんそんなふうに生きることが

できればそれに越したことはないが、

たいていの人は一般常識に縛られ、

嘘や裏切りに傷つき、疲弊し、

日々アップアップして生きているのだから、

と、そんなふうに斜に構えた見方を

最後まで捨てることができなかった。

 

 

劇中、白木が寂聴に、

「あんたとボクの妻は

 間違いなく気が合うと思う。

 ボクとあんたが 

 こんな関係じゃなかったら」と

言うようなセリフがあったのだが、

 

これとまさに同じ言葉を

私は元夫から言われたことがある。

(私の場合は妻の立場だったが)

 

もしかしたら元夫はこの小説を

読んでいたのだろうかと思った

ぐらいだが、

夫が私にそう言ったのは30年近く前の

ことで、時系列からするとあり得ない

ことになるゆえ、

これは不倫男の常とう句だろうかと

思えたりしたことも、

この映画に今一つハマれなかった

要因のひとつかもしれない。

 


 

とは言え、

不倫の果てに出家を決意するその思いを

吐露するくだりは

切ないほどに伝わったし、

 

とりわけそのラストシーンは

流れる曲が素晴らしく

胸を鷲掴みにされた。

 

 

 

 



・・・・・・・・・

 

追記

広末涼子さんの演技が素晴らしかった。

薄いメークでシミもしわも敢えて見せて

いたが、逆に彼女の美貌が際立っていた

ように思った。