そんなこんなでクマオと付き合うことになった。
私は、14歳も年下のクマオと付き合っていくことに最初のうちは警戒していた。
それでも付き合っていくうちに、クマオの真面目な気持ちを知ることになる。
クマオはブランクのあった10年間、一度も私のことを忘れたことはなかったと言った。
私の車をどこかで見かけたら、同じ曜日の同じ時間帯にそのあたりに行ったこともあると
さえ言う。「あの時、実は・・・」という答え合わせは、恋愛が成就した二人の熱い寝物語だ。
当然、私たちは会うたびにセックスをしていた。
付き合って1年目、2年目、3年目・・・と月日を重ねても、私たちはお互いのことが大好きな
ままだった。幸せだった。シンデレラの魔法にかけられたような年月。
それでも、自分が自分だけが時の軸の中で、どんどん老人へと向かっていくその焦りを
感じない日はなかった。
そしてそれが8年間続いたのだった。