出来る限りリスクを減らす。 | masaaki Suzukiのブログ

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2011年3月11日に発令された『原子力緊急事態宣言』は2021年現在も解除されておらず、今後100年は無理。大手メディアは政権とグル。
この基本が理解出来ないと言ってる事はわからない。

人類史上最悪な福島第一原子力発電所の事故により大量の放射性物質が拡散し、3年経過した現在もなお、収束のメドすら立っておらず世界中の専門家ですら原子炉内の状況は正確に把握出来てません。
大気汚染のみならず大量の汚染水を太平洋の海に流出し続け、人々の命を脅かしています。
放射能は一度その大地が汚染されると除染はほぼ不可能です。

福島から太平洋へ放出されるCs137の長期的な分散に関するシュミレーション
もちろんセシウムだけではなく、セシウムの300倍危険なストロンチウムなども流出し、生物濃縮をおこす。
汚染された地区から逃げるのが唯一の方法ですが個々の事情により汚染地区に住んでいる人も現実には大勢います。
実際に2011年の事故直後から気をつけている人の多くは汚染地区から既に移住されました。
それでも事故後に私と関わった方のわずか数パーセントでしょう。
その方達は正解だと思います。
最近、被害が拡大してきいる事に気が付いて気をつけるようになった方もいると思いますので
東京の汚染地区に住む私が具体的に何に気をつけているかを改めて整理して簡単に書いてみたいと思います。

大気汚染:人間は大人で一日に約20リットル程の空気を肺に取り込むと言います。
2014年3月に東京で降ったセシウム総量に比べ4月は2.8倍に降下量が増えています。
実際に私が行った検査の関東地区のすべてのハウスダストから原発由来のセシウムが高濃度に検出されています。
台東区浅草のハウスダストからは600Bq/kg検出
      
関東の汚染地区に住んでいる方は埃=セシウムと思ってほぼ間違いないのが現状ですので、やはりリスクは出来る限り減らす事が重要だと思います。
下記のスイス拡散予報で風向きに注意し多い時は出来るだけ外出を控え、やむおえず外出する時はマスク(N95など)や花粉対策用のメガネの着用をする。
      
 スイス拡散予報

室内の拭き掃除は有効です。掃除の時は必ずマスクを着用して埃を吸い込まないように注意して下さい。

食べ物:キノコ類などセシウムを吸収しやすい食べ物などももちろんですが特に太平洋側の魚介類には注意が必要です。
セシウム、ストロンチウムやトリチウムなどの危険物質が蓄積されやすい。
2014年4月、ウニからストロンチウム90が8.5Bq/kg検出されている。

10個体の検査でセシウムはCs-134/1.5Bq/kg、Cs-137/3.6Bq/kgでセシウムの総量より多く検出されている事に要注意です。
     
水の汚染:東京葛飾区を例にとると水道水から原発事故由来のセシウムが検出されています。
測定では事故前のおおむね2,000倍の汚染です。
水は毎日摂取します。微量でも体内に蓄積されていきますので特に注意が必要です。
特に測定がほとんどされていなストロンチウムはセシウムの300倍危険と言われています。
放射性物質以外でも『硝酸態窒素および亜硝酸態窒素』など基準値以下ですが少なからず水道水に含まれています。
有名ブランドのペットボトルからも検出例があります。

その他、コンクリートなどの建材にも注意が必要です。
新築のマンションなど線量を測定してから検討したほうが良いと思います。

放射能にこれなら安全であると言う閾値はありません。
セシウム100Bq/kgで低レベル放射性廃棄物としてドラム缶に入れられ厳重に管理されていた値です。その100Bq/kgが現在の日本における食品のセシウムの基準値です。
その数値以下なら合法的に市場に出回りますので注意が必要です。

目み見えない放射能は測るしかありません。