久しぶりの上野。
2月のはじめ、トーハクに出かけて以来だから4ヶ月以上足を運んでないなんて・・・・
駅前が変わっていたのにびっくり。
お目当ては、国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
先週から開幕してたのだけど、日時指定したほうがよいかなと。
前売り持っていても200円払うのって何だかなぁ~と思いつつ予約。
 
 
世界屈指の西洋絵画コレクションを誇る美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリーが
国外にまとめて貸し出すのは200年近い歴史の中で初めてという展覧会。
もちろん61点日本初来日で、どれも珠玉の名作ぞろい。
ルネサンスからポスト印象派にいたるまでの名品が一挙に公開されています。
英国とヨーロッパ大陸の相互関係の歴史を紐解きながら、西洋絵画史を俯瞰出来る教科書のような展覧会。
時間指定なので混雑もなく快適な空間で名画を堪能出来ました。
 
 
展示は7章仕立て。
ゴッホ、フェルメール、ベラスケス、レンブラント、ターナー・・・
絵画史に名を刻む画家たちの作品が一堂に会しています。
まさに「美の殿堂」「西洋美術界のオールスター」
 
トップバッターは、パオロ・ウッチェロ 《聖ゲオルギウスと竜》 
疫病をもたらす存在ドラゴンを聖ゲオルギウスが成敗。
世間を騒がせているCOVIDくんも成敗してほしいものです。
 
 
そしてどーんと現れるのが、カルロ・クリヴェッリの 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 
2mを越える大作は壮観です。
奇跡の来日とも言われてるこの絵、神は細部に宿ってました。
 
 
若きレンブラントが自らを描いた《34歳の自画像》。
フェルメールの最晩年の作品《ヴァージナルの前に座る若い女性》。
ベラスケスが宮廷画家になる前に描いた《マルタとマリアの家のキリスト》など
どこを見ても名宝だらけ。
ゴヤによるウエリントン公の肖像は歴史のロマンを勝手に感じました。
 
ムリーリョの《窓枠に身を乗り出した農民の少年》と《幼い洗礼者聖ヨハネと子羊》。
この2枚はお気に入り。
 
 
最後の章が個人的には一番お気に入りかな。
大好きなコローの風景画《西方より望むアビニョン》
 
 
ゴーガンの花瓶の花も好きだし、ドガのバレエの踊り子も好み。
 
 
最後はゴッホのひまわりの前で立ち尽くしました。
 
 
ゴッホは7枚のひまわりを描いたのですが、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの《ひまわり》はその4点目。
ゴッホ自らがゴーガンの寝室を飾るにふさわしいと認め、サインをした2点のうち1点。
ゴッホ自身の「お墨付き」の傑作ですね。
「Vincent」というネームが光ります。
 
 
英国が誇る美の殿堂が、200年の歴史上、館外で初めて開く展覧会。
古川雄大くんのお声も素敵でした。
 
 
常設で画家たちの他の作品や同時代の絵画を鑑賞するのもオツなもの。
西洋美術館の常設は、ホント見ごたえあります。
三菱一号館美術館で展示されている「画家が見た子ども展」でドニの魅力に目覚めた私。
いつもは常設のドニ、ふ~んなんですが、気になって足を止めてしまいました。
 
 
 
 
前回、西洋美術館に来たとき展示していた写本の美しさにポッ~となった内藤コレクション。
内容を変え、PART2として展示がありました。
時祷書って、本当に美しい。
緻密なデザインに今回も惚れ惚れ~。
 
 
美術館を出ると、外は夜の空に。
お月様が綺麗でしたが、スマホではその美しさは紹介できそうにありません。
ロダンの作品をバックから。
暗闇で光に照らされるロダンの作品を見るのが大好きです。