東京ステーションギャラリーでは、「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」が開催中です。

先日、時間つぶしに何気なく行ったら、展示内容に圧倒され・・・・

時間切れでゆっくり見ることが出来なかったのでリベンジです。

 
 
バルセロナと言えば、ガウディ、ピカソ、ダリ、ミロ・・・etc
カタルーニャに花開いた華麗な芸術が紹介されています。
 
展示室に入ると迎えてくれるのは、名前も《バルセロナ》
バルセロナの擬人像として作られた作品です。
そして、目に入るのが、モデスト・ウルジェイ《共同墓地のある情景》
寂寥感を感じつつも神秘的な感じがして、ずっと眺めていたくなる・・・
そんな絵です。
 
 
初めて目にする耳にする名前が多いのですが、いいなぁ~と思った絵が
ルマー・リベラ《夜会のあとで》
微笑ましくなる情景で、家に飾りたいなぁ~と思うそんな絵です。
そんな絵の横に、リカル・ルベスの《アナーキストの集会》が展示されていて
その落差が面白かったです。
 
 
「四匹の猫」というカフェ&レストラン
バルセロナの若き芸術家たちが集まっていたそうです。
若き日のピカソも、その場に・・・
ピカソ初の個展は「四匹の猫」だったとか。
全然知りませんでした。
1903年に閉店しましたが、1981年に同じ場所で観光客向けに同じ名前で開店。
昔、バルセロナに行ったときに知識があれば、足を運んでいたのに・・・・残念。
 
ラモン・カザス《影絵芝居のポスター》
カザスのグラフィックアート、いい感じです。
パリへの憧憬を感じられたりします。
 
 
ピカソの《エル・グレコ風の男》
ピカソ、スケッチも数点展示があり、ユーモラスで楽しいです。
 

 
ユトリロの母、ヴァラドンを描いた絵が。ミケル・ウトリリョの作品です。
 
 
サンディアゴ・ルシニョルが描いたサティ。
《ボヘミアンー室内のエリック・サティ》
これはサティの自分の部屋だそうで、他人を入れたのは特筆と説明がありました。
 
 
ラモン・カザスは川上音二郎・貞奴の肖像も描いています。
 
 
絵画だけではなく、宝飾品や工芸、家具もありました。
美しいリュイス・マスイエラの宝飾品は見惚れちゃいますし、
シャビエ・ヌゲ-ス、リカル・クレスポのグラスにも目が釘付け。
 
 
 
そうそう、ガウディ、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネ-、
ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクの三巨頭が競い合った街区
”不和の街区”の建築と室内も紹介されていました。
それぞれ、映像をじっ~と繰り返し見て、家具を愛でて・・・・
 
こちらはピカソかと思ったら、ダリの作品でした。
《ヴィーナスと水平》
全然、ダリダリしてません。
 
 
思わずクスってなった《ADLAN展覧会ポスター:三人の彫刻家たち》
サルバドール・ウルティガが描いてます。
 
 
こちらはル・コルビジェ《無題(バルセロナ陥落)》
スペイン内戦は、やはり影響大です。
 
 
ジュリ・ゴンザレス《サボテン人間》が出口の側に。
スペイン内戦で展示をしめてますね。
 
 
ピカソの《ミノタウロマキア》もゲルニカを彷彿させます。
この後、オアゾにゲルニカの複製を見に行っちゃいました。
 
 
そして私のお気に入りの1枚。
ラモン・カザス《入浴前》
 
 
これがラモン・カザスさん。
サンティアゴ・ルシニョルが描きました。
なぜか印象に残る絵です。
 
 
見どころ満載の展示でした。
カタルーニャにあふれていた熱気を感じたような気分です。
 
バルセロナの芸術、本当にちゃんと見なかった若き日の自分を叱りたい。
 
この展覧会、5会場を巡回。
東京が最終なのですが、フライヤーが全然違うの。
所変われば???
学芸員さんの好み??