時間が出来たので、ふらっと新国立美術館へ。
「DOMANI・明日2020」へ再び。
今回のDOMANI展は、「日本博2020」のプログラムに参画しての特別バージョン。
テーマは”自然”で、サブタイトルは”傷ついた風景の向こうに”
 
 
穏やかな風景と思えば、ここはかつて戦場だった場所。
いきなりググッと心やられちゃいました。
米田知子さんの作品です。
海水浴客で賑わうノルマンディー海岸、自然が豊かな風景。
戦争は過去のものになり、記憶は薄れゆき平和な世の中。
その向こう側にあるものは・・・・なんてかんがえちゃったり。
 
 
こういう広島の記憶にも胸が痛くなります。
 
 
若林奮さん 「緑の森の一角獣座」
 
 
栗林彗・栗林隆親子の巨大な昆虫の写真たち。
迫力ある映像、弱肉強食の世界にも、生きとし生けるものたちへの愛情が感じられます。
 
 
 
日高理恵子さんの作品。 
白と黒で表現されているのに、絵の中に色を感じてしまう、そんな作品でした。
展示室内の椅子に座って眺めていると、木漏れ日に包まれているような錯覚に。
 
 
何度見ても圧巻なのが宮永愛子さんの作品。全長15m
12万枚ものキンモクセイの葉脈を組み合わせて作ったなんて
聞くだけで気が遠くなりそうです。
 
 
 
 
畠山直哉さんの作品は2018-2019年の被災地の様子を撮影しています。
作品を前に立ち尽くしてしまうことがしばしば。
まだまだ爪痕が残っている被災地、復興の途上にある被災地。
樹木たちの写真に、再生の力を感じました。

 

 
 
 
作家11名、それぞれの「傷ついた風景」から
傷ついても生き残り、再生する風景が見えてくる。
「明日」を見据える展覧会です。
 
ブダペスト展にも再訪。
 
 
ドイツ・ルネサンスを代表する画家ルカス・クラーナハ
最初に、この不釣り合いなカップルたちが並んで展示。
インパクトありすぎます。
老人と若い女は見たことあったけど、反対バージョンもあるとは。
老女が若い男性にお金を握らせてる~。
 
 
 
フランソワ・ド・ノメ 《架空のゴシック教会の内部》
前回の感想には書かなかったけど、息をのんじゃうような美しさに
しばし足を止めてしまった作品。
 
 
リストの肖像画、映画を見たせいか、「ダウントン・アビー」の執事のカーソンさんに
何度見ても見えてしまいます。
リストの指の長さも気になった~。
 
 
ムンカーチ・ミハイ、こちらの絵、好きです。
 
 
ヨハン・バプティスト・ライター《小さな宝石商》
この子の表情に思わずニコッ。
美しいものは幼くても魅力。
 
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マルコー・カーロイ(父)《漁師たち》
絵の中に光が・・・・・
好きすぎます。
 

130点の名作たち、ボリューム満点、胸いっぱい。