もう終わっちゃいましたが、今年の手帳を・・・・と立ち寄った丸善で
きゃあ~、たまりませ~んって展示がありました。
「丸善」創業150周年記念稀覯書展『西洋の名著との出会い』
 

 
名前の通り、西洋の名著(原書)91点が展示されていました。
学校の授業などで見たことや聞いたことがある名著の数々。
 
入り口で迎えてくれるのは、グーテンベルクが1455年頃に完成させた
羊皮紙に刷られている「42行聖書」の内の1葉。
最初の本格的な活版印刷本ですね。
なんだか有難い気持ちになってきて、しげしげと眺めてしまいました。
 
 
各分野の貴重書ばかりで、一つ一つじっくりじっくり眺める幸せな時間。
目録を眺めるだけでもワクワク、ドキドキ。
胸が高鳴ります。
その中でも個人的なお気に入り。
ルター聖書の初版↓やキルヒャーの「ノアの方舟」に胸がときめきます。
 
 
 
子供の頃お世話になったブリタニカ百科事典の初版は1771年。
 
 
名著に大好きな「星の王子さま」や「レ・ミゼラブル」を見つけ、
テンションあがります。
 
 
 
トルーキンの「指輪物語」も。
装丁が決まるまで紆余曲折を経た初版です。
ボードレールの「悪の華」にはナポレオン三世の蔵書票が。
妄想が広がりました。
 
 
 
シーボルトの「日本」にシュリーマン「トロイアの古代遺跡」
 
 
 
ルソーの「社会契約論」、モンテスキュー「法の精神」
教科書ではお馴染みだけど、目にするなんて・・・・
 
 
 
ナイチンゲール、「看護覚え書き」なんて出していたんですね。
1860年発売されると、すぐさまベストセラーになったそう。
同じ初版本でも広告、装丁、活字の組み方が違うものが存在するって。
 
 
最初の近代的世界地図帳、オルテリウスの「世界の舞台」
1570年に刊行されて以降、1612年までフランス語、ドイツ語等40種以上の版を重ねたそう。
1595年ラテン語増補版に、初めて日本とみられるものが。
 
 
数百年にわたって受け継がれてきた人類にとって貴重な資料・知的遺産が
一堂に展示されている様は圧巻で、感動もの。
さすがに洋書の丸善!!と感服するばかりでした。
いいもの見たなぁ~。
今思い出しても凄い、図録を眺めつつ感慨に浸ってます。