『質が高く美しいものを集めることこそ一族の誉れ』
美しいものを集めることにこそお金を使うべきという
カール・オイゼンビウス侯の家訓を守り、
リヒテンシュタイン侯爵家は、代々500年もの長きにわたり現在進行形で
美術品を蒐集しているお家です。
その数は3万点と、世界でも屈指の規模を誇る個人コレクション。
そしてそのコレクションは質の高さと華やかさから宝石箱と言われているそうです。
その宝石箱の中から、約130点が展示されていました。
 

 

侯爵家が500年間守り抜いた秘宝、前回目にしたのは7年前の新国立美術館

普段公開されないお宝を再び目に出来るとは・・・・・

音声ナビゲートは小泉孝太郎さん。

 

侯爵家の人々の肖像画が展示された第1章からスタートです。
第2章では宗教画。クラーナハにブリューゲル、そしてグイドレーニ。
主題も多岐にわたっていましたが、北方芸術の巨匠の作品だけでなく、
イタリア・ルネサンスやバロックの作品もと幅広い。
第3章では神話画や歴史画が展示されていました。
ルーベンスもいいけど、ウィーン窯の陶磁器が素晴らしい。
所蔵品の絵画とそれを元に絵付けした陶磁器があわせて紹介されていました。
第4章では、中国や日本からもたらせた陶磁器に
なんと彼らの趣味で金属の装飾を施した作品の数々が。
西洋と東洋が出会った器たち、素敵です。
第5章はデュ・パキエがウィーンに開いたウィーン窯の磁器たち。
華やかで技巧を凝らした作品が並びます。
絵画の展示も良いのだけど、ウィーン窯の磁器の展示がさらに良い良い。
第6章、風景画。
 
 
そして最後は、侯爵家コレクションが誇る花を描いた作品が一挙に展示されていました。
フェルディナント・ゲオルグ・ミュラー、風景画もいいなぁ~と眺めていましたが、
花の絵も美しい~。ため息でそうです。
 
 
鮮やかで細密な描写にうっとり~。まさに神業です。
展覧会場に花々が咲き誇っていました。
 
 
 
ラストを飾る《金地花文ティーセット》がまた素晴らしすぎました。
12客のティーカップと受け皿すべて、異なる絵柄なんです。
まさに眼福。
 
 
 
 
ヨーロッパの宝石箱とはまさしくこのこと。
リヒテンシュタインの侯爵家に秘蔵された美術品を心ゆくまで堪能した後は、
ロビーラウンジでコラボメニューのジュエリープレートを。