東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に出かけてきました。
サミュエル・コートールドが10年あまりで収集したコレクションの数々。
松方幸次郎とほぼ同じ時代だなぁ~、集めた年数も同じくらいなんて
先日の松方コレクション展を思い出したりして・・・・
コートールド美術館が所蔵するセザンヌの 《カード遊びをする人々》や
マネの傑作として名高い 《フォリー=ベルジェールのバー》
ルノワールの記念碑的作品、第一回印象派展に出品したという 《桟敷席》なんてのが
英国に行かなくても日本で見られちゃうっていうこの幸運。
改修工事ありがとうって思わず頭下げたくなっちゃいます。
オルセーにあるのと同じタイトルの《草上の昼食》がこちらにもありました。
解説によると同じ時期に描かれたようです。習作??
オルセーのより、ざっくりと描かれている感じが魅力です。
60点と点数が少ないので、会場内は空間を贅沢に使い、ゆった~りと鑑賞できます。
コートールド邸の様子も壁面に・・・
優雅だわぁ~。
3つのChapterから構成されていて、セザンヌ、ゴッホ、ルノワール、マネにゴーガン。
シスレーにピサロetc・・・お馴染みの名前が並んでいます。
お気に入りのセザンヌの作品2点。
コートールドコレクションの最大のウリはセザンヌですって。
《アヌシー湖》 ↑ 青と緑が共鳴しあっているようでなんともいえない魅力的な作品。
《曲がり道》 ↓ 未完成だそうだけど魅了されちゃう。
セザンヌ愛が更に深まりました。
モネの《花瓶》にルノアールの《春、シャトゥー》
心が優しくなれる絵たちです。
ドガの《舞台上の二人の踊り子》もいいなぁ~。
スーラの作品も、いつまで見ていても飽きません。
スーラの作品たち。小作品も素敵。
いつまでも眺めていたいって心が欲してます。
アンリ・ルソーの作品も印象的でした。
『税関吏ルソー』 とも呼ばれているルソーが唯一税関を描いた作品なんですって。
巨匠の傑作がゴロゴロ。
コートールドが最初に購入したポスト印象派はゴーギャン。
最終的には18点を集めて英国随一のコレクションだそうです。
絵画3点と彫刻が来日してました。
タヒチ滞在時代の作品2点、なんだか妖しい謎めいた雰囲気を感じます。
《ネヴァーモア》はほとんど外に出ることがなかった作品。
貴重な一枚。
モジリアーニってそこまで好みじゃない私なのに、こちらの《裸婦》は惹かれちゃった。
彫刻も6点ほど。
ロダンの《ニジンスキー》にドガの右の《足裏を見る踊り子》
ニジンスキーって、きゃぁ~と一人興奮。
図録も秀逸。
買う価値あり。お勧めです。
その場を離れられない作品が多くて・・・・
これは、もう一度と言わず、二度三度訪れる価値がある展覧会でした。
ロダンやドガらの彫刻作品も数点