新国立美術館「ピエール・ボナール」展、前回ゆっくり出来なかったので、
今回はじっくり~と足を運びました。
 
ボナール展、とっても会場内がゆったりとした展示空間っていうのが
とっても嬉しいです。
そして、ボナールの初期の作品から絶筆作品まで132点。
オルセー美術館の所蔵作品を中心に出展され、大回顧展としては37年ぶりだそうです。
そして約30点は初来日!
なんとも贅沢な展覧会だったりするのです。
ピエール・ボナールって、日本ではまだまだ知られてなかったりするのですが、
本国フランスで3年前にオルセーで開かれた展覧会は、51万人の動員を記録。
歴代入場者数第2位というほどの人気画家です。
 
昨年、三菱一号館の展覧会でも、同じ作品を何点か観たのですが、
ピンとくるものもなく、通り過ぎただけの私でしたが、
今回改めて観て、ボナール先生の魅力にとりつかれちゃいました。
 
入り口のパネル「黄昏(クロッケーの試合)」を目にした時から、なんか好きかもなんて思っちゃった私。
1章の<日本かぶれのナビ>
「黄昏(クロッケーの試合)」の絵の前でほぉ~。
「乳母たちの散歩、辻馬車の列」屏風仕立てのこちらに釘付け。
余白たっぷりで日本画の影響受けてるなと。
昨年、三菱一号館で観た「庭の女性たち」4人とここで再会。
 
2章は<ナビ派時代のグラフィック・アート>
私の今までのボナールのイメージって、このあたり。
ボナールの手によるリトグラフのポスターアートや本の挿絵などが展示されていました。
 
第3章<スナップショット>では、ボナールの手による写真の数々。
当時まだ大衆に出回りはじめたばかりのポケットカメラで撮影って、先端いってますね。
奥様のマルトさんのヌードも。
ボナールさん、ナイスガイなパリジャンです。
 
第4章<近代の水の精たち>
入浴シーンや室内でのマルトのヌードを描いた絵がずらり。
裸婦というモチーフに対するボナールのこだわりが感じられます。
 
第5章は<室内と静物 「芸術作品-時間の静止」 >
身近な情景が描かれた絵が並んでました。
メインビジュアルの「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」もこちらに。
光、色彩、空間の印象をとらえて描いたボナールのこれが”視神経の冒険(生の見方を描くことの追求)”でしょうか?
 
そして、第6章<ノルマンディーやその他の風景>
「日没、川のほとり」の前で足が止まっちゃいました。
光があふれているかのよう。
この絵、好きだわぁ~!!
 
第7章<終わりなき夏>
美しい色彩と光と陰が感じられる作品がたくさん。
長椅子に座って、並んでいる「南フランスの風景、ル・カネ」「ル・カネの眺望」「南フランスのテラス」etc
それらを眺めているだけで幸せな気分になれちゃいます。
「アンティーブ」「紫のある家の風景」もいいし、独特な緑が美しいボナールの「夏」
《幸せはこのカンバスの中にある》と言ったボナールの言葉がしっくりきます。
 
とっても居心地がよく、なんだかわからないけどほっこり出来る。
優しい雰囲気に満ちあふれたそんな展覧会でした。 
 
また行きたいなー。