月次祭ツキナミサイ | 西條成男の「あるがまま」人生~比叡から神宮へ~

西條成男の「あるがまま」人生~比叡から神宮へ~

比叡の里坂本で生まれ、育ち、そして今神宮に心を寄せる日々をあるがままに綴ってみたいと思います。

記事が遅くなりましたが投稿します

 

昨年の12月16日に神宮の月次祭ツキナミサイ

由貴大御饌祭ユキノオオミケに参加してきました。

(「由貴」は最高の、清らかなの意味、「大御饌」は神様への

お供え物)

 

コロナ禍があり4年ぶりのお祭りでの対面参加が

解禁になりました。

 

私は初めての参加なので緊張しました。

 

外宮の月次祭「幣帛の儀」ヘイハクのギ<お祭りは外宮から>

 

 

一般の神社は毎月月次祭が行われますが、神宮では6月と12月の二回です。

 

無事済んだ半年に感謝して次の半年の祈りを捧げるお祭りです。

三節祭と言って、「6月の月次祭、10月の神嘗祭、12月の

月次祭」は神宮にとって古来最も大切なお祭りで、

黒田清子祭主が、2月の祈年祭や11月の新嘗祭とともに

神宮に参列されます。

 

神宮会館で月次祭についての講話があり、

いよいよ夜9時前に集合して内宮に向かって出発です。

 

宇治橋前で他のグループの方と合流し、衛士エシさんの合図を

待ちました。

総勢60名ぐらいの参加者でした。(撮影はここまで)

 

宇治橋前での様子

昼と違って夜の神宮は静寂そのもの

 

暫く待って宇治橋を渡り夜の神域内に足を踏み入れました。

参道を歩く足音と吹く風の音以外は何も聞こえてきません。

まさに神様の時間だと強く思いました。

 

忌火屋殿イミビヤデン近くで待つこと30分以上。忌火屋殿前庭で

神様にお供えする大御饌オオミケを入れた辛櫃カラヒツが並び、火が

焚かれ、準備されていました。

 

遠くから参道を浅沓アサグツのザッザッという音と

ともに久邇朝尊クニトモタカ大宮司をはじめ神職の方が並んで

歩いて来るのがうすぼんやりと見えました。

そして暗闇の中でもはっきりと見えたのが緋袴ヒハカマ

お召しになった黒田清子祭主でした。

 

黒田祭主の凛として歩かれる姿に、まるで神様の姿と

見間違うほどでした。

私は不覚にも涙が出そうになりました。

 

忌火屋殿前庭で神職や辛櫃カラヒツに納められた供え物に対して

修祓シュウハツが行われました。

 

次は御贄調舎ミニエノチョウシャ(アワビの調理をする儀式を行う建物)で祭典があり、その後一同

正宮に進まれお祭りをされました。中を伺う事は出来ませんが、時々中から篳篥ヒチリキの音と八度拝(神宮の祭典における

特別な拝礼作法)の拍の音が聞こえてきました。

 

その後、荒祭宮でも大御饌の儀があり、こちらは直接

伺う事が出来ました。

 

内宮を後にして神宮会館に戻ってこれたのは

夜の11時40分頃でした。

 

立っている時間が長かったので疲れているはずですが、

心身とも爽やかな気持ちになり快適な疲れでした。

 

貴重な体験をさせていただき感謝です。

ありがとうございました。

 

三寒四温の季節ですが今年は春が早くなりそうです😊

そして花粉の登場も早くなりそうです😥

 

今日も西條成男のブログを読んでくださりありがとうございます。